保育士から主任になるには – 経験年数以上に大切なこと

保育士が主任になるには

保育士から主任保育士になるには、各園で基準が違います。そもそも主任とは、一体どのような仕事で、何を求められるのでしょうか?簡単に言えば「縁の下の力持ち」といえるかもしれません。子どもと保護者との関わりが中心だった保育士から、もっと園の裏側にも目を向けていくようになります。

主任の役割は園全体を把握し、大きな責任を持つということ

主任保育士はクラス担任を持たずに、園全体のことを把握します。例えば、保育士の時は仕事の範囲がクラス内のみでした。それが主任になると、園全体が範囲になるので、途端に仕事量が増えます。

主任の主な業務はこちらの通り。さまざまな仕事を任されるようになります。

  • 仕事保育士の指導や相談
  • 子ども、保護者の把握、時には対応
  • 園長のサポート
  • シフト作成
  • 実習生の受け入れ
  • 地域の子育て支援

保育士たちの相談や指導はもちろん、園児全体、家庭状況の把握も必要になってきます。地域とのかかわりも増え、仕事の幅はぐっと増え、大きな責任を持った多忙な職務です。

主任保育士になるには経験の他に能力や人柄も大切

主任保育士になるには、それなりのキャリアが必要になってきます。キャリアと言ってもほとんどの園では、経験年数や年齢と、その人の能力と人柄です。

仕事の量が増えるので、やりこなせる力があるかどうか。人の上に立つ立場になるので、保育士達に信頼されているか?保育士達をまとめる力があるかなどを総合的に判断します。

公立と私立では経験年数も違ってきます。主任保育士になるまでは公立は25年以上かかる事もあるといわれています。

私立では、5年から10年と違いがあります。もちろん、経験年数が実力に伴わないと、主任としての仕事をこなせませんね。

仕事の多い主任は人柄も重要

仕事をしっかりこなせる能力や実力がないと、仕事量の多い主任はやりこなすには大変です。しかし、もっと重要なのは、人柄ではないでしょうか?

保育士は大事なお子さんを預かります。上に立つ人は保育士の指導を率先的に行うため、時に厳しいことも言わなければなりません。

嫌われたくないから言えない、または普段から「主任=恐い」ということでは、指導・相談役には向いていませんね。

人を率いていくには、嫌われ役も買って出て、なおかつ誰でも話しかけやすいような人柄が理想です。これは、地域の子育て支援や実習生の対応などと、いろいろな人との関わりを求められるためでもあります。

主任になると様々な仕事を任されます。園の運営・保育・人間関係などを、円滑にするためには欠かせない存在です。

責任があり、忙しい主任。その分やりがいのあるお仕事です。将来のキャリアパスの一つとして考えてみるのも今後の目標となるでしょう。

園によっては主任などの役職を目指しにくいところもあります。今の園で主任を目指す、というキャリアパスももちろんありますが、主任になりやすい園を選んで転職するというのも選択肢の一つであることを覚えておいてくださいね。