保護者からのクレーム、保育士が気をつけるべき3つのことと例文

保護者からのクレーム対応

保育士を続けていると、様々なクレームを保護者から受けることがあります。自分のミスを指摘されるのは辛いし、切り返しにも困ってしまいます。中にはとても理不尽なクレームを言ってくる保護者もいて、頭を悩ませてしまいますね。クレームを受けたらまずは謝罪、そして園への報告が大切です。

ポイント1: まずは謝り、保護者の気持ちを受け止める

クレームを受けてしまったら、まずは謝ることが大切です。自分のミスへのクレームに対し謝ることはもちろんですが、内容が理不尽な場合や、自分のミスでない場合のクレームも、まずは保護者に「申し訳ありません」の一言を伝えましょう。

保護者も自分の意見(クレーム)を一旦保育園側に受け止めて貰えることで、少しは気持ちが落ち着きますね。

誤解がある場合は、気持ちが落ち着いてから順を追って説明しましょう。

ポイント2: クレームがあった事実を主任や園長に報告

クレームがあった場合は、速やかに主任や園長に報告しましょう。保護者との話し合いでクレームを自分で解決したとしても、それが続いてしまえば園全体への不信感にもつながりかねません。

それを主任や園長が把握していないというのは、保育園として問題があるからです。

保育士が自分で解決しようとして、事を大きくしてしまうことにもつながりかねないので、報告は大切です。

ポイント3: 「でも、」という言葉はNGワード

保護者側の言い分が過剰になってしまったり、理不尽だったりすると、保育士側にも言い返したい言葉や不満がたまっていきます。

本当は違うのに…そこまで言われなければならないのか…気持ちは分かりますが、言い返しては火に油を注いでしまいますね。保護者を否定するような「でも」という言葉は使わないでください。

もし、事実と違うようなことがありましたら、保護者の意見を一通り聞いたうえで、「そうだったんですね」など、一旦はクレームを預かり、「○○さんが話した※※は、こういうことがあったんです」と説明していきます。

クレーム対応の例文

例えば、3歳児クラスのAくんのお手帳がB君の鞄に入っていたと、B君ママからクレームがあったとします。

B君ママからのクレームを一通り聞いた後、保育士側は「そうだったんですね。こちらの確認不足で申し訳ありません。以後は気を付けますね。」と謝罪します。

その上で、

「お手帳は、子ども達が自分で鞄にしまうという練習をしているところです。はっきり文字が読めない子もいるので、間違いがあったのだと思いますし、こちらも間違えないようにちゃんとついて見守るべきでした。B君は自分のお名前は読めるようになったのですが、友達の物まではまだ分からないので、間違えに気が付かなかったのだと思います。B君も、自分のことを自分でやろうと頑張っている時期ですので、お母さんも温かく見守ってくだされば幸いです。もちろん、今後は確認をしっかり行います。」

と、園での取り組みや子どもの姿を織り交ぜで話すと、Bママも納得してくれそうですね。

クレーム処理が無理そうなら相談を

クレームを一人で処理できないと判断した場合、謝罪をしたら一旦クレームを預かり、すぐに主任や園長に相談しましょう。

そして判断を仰ぎます。場合によっては対応を保育士ではなく、主任や園長など園の責任者が進めていった方が良い場合もあります。

保護者同士のトラブルに関するクレームや、園全体への大きなクレームならなおさら一保育士がどうこうできるものではありませんね。

クレーム対応、できればやりたくはないことですが、いざという時にはきちんとした対応をとることが大切です。保護者のクレームに負けず、頑張ってくださいね。