1歳児の1日のスケジュールと遊び方や接し方、興味津々で危険がいっぱい

1歳児の1日のスケジュールや接し方

1歳児は物事に興味を持ち始め、身の回りのことを吸収していく大事な時期です。保育士として働いていく中で子ども達の成長が一番感じられるのが1歳児ではないでしょうか。私が1歳児の担当をした時の体験や遊び方、保育で心がけた接し方や注意点を紹介していきたいと思います。

1歳児クラスの一日のスケジュール

1歳児担当になった時のスケジュール例を紹介します。

7:00~登園

登園したら、保育士と一緒にお手帳などの持ち物をお手帳入れに出します。物がバラバラにならないように早番の保育士が必ず付き添います。

9:00~おやつ、朝の会

おやつは未満児のみ。1歳児はなかなか待つことができないので、手遊びをしたりして気を引いたりします。

朝の会では、朝の歌と季節の歌を歌った後、一人一人名前を呼びます。今日は天気がいいね、など簡単なお話をし、紙芝居や絵本などを読みます。

9:45~クラス活動

おもちゃ遊びや製作など、週案に沿った活動をします。1歳児なので難しい活動はできませんが、おもちゃ遊びばかりではなく、お散歩やお外遊び、簡単なリズム遊びなどお家では体験できないような活動を意識して取り入れてみるのも良いでしょう。

11:00~給食

飽きないように、一人の職員が手洗いをしたり絵本で気を引くなどし、もう一人が素早く準備をするようにします。

13:00~昼寝

1歳児はまだ一人では上手く寝付けないので、添い寝したりトントンしたりして寝かしつけます。トントンしながら子守唄を歌うのもおすすめです。そうした方が寝つきが良かったように思います。いつも同じ歌にすると、子ども達も眠りスイッチが入りやすいようでした。

15:00~着替え、おやつ

寝起きは機嫌が悪い子もいますので、そういう子は少し早めに起こして外の空気を吸ったり、おもちゃで機嫌を直すようにしてみましょう。一斉に起こしてしまうと、機嫌が悪い子に手がかかったりし、他の子の着替えやトイレトレーニングにまで手が回らなくなってしまいます。

15:40~帰りの会、降園

全園児で帰りの会を行い、ホールで遊びながらお迎えを待ちます。

1歳児は根気よく『教える』ようにする接し方が大切

1歳児は、着替えの仕方や食事、トイレトレーニングなど身に着けることがたくさんあります。たくさんの子ども達を見ながら、身の回りのことを教えていくのは大変ですよね。

子ども達は何も知らないわけですから、できなくて当たり前。例えば着替えですが、「着替えるからおいで」と声をかけても、1歳児クラスの子ども達は集まりません。

着替えをするから集まらないといけないということをそもそも知らないのです。ここでつい怒りたくなってしまうこともあるのでしょうが、手をつないで「着替えるからあそこに行こう」と一人一人連れてくるところから始めなければなりません。

繰り返しているうちに、「着替えるよ」と呼ぶと集まるものだ、と覚えていきます。できないことは怒らないで、根気よく声掛けをして教えてあげてください。

上手にできたらどんなことでも大げさなくらいに喜んであげると、こうすればいいんだなと覚えてくれるのも早くなりますよ。

保育士と上手な遊び方を覚える時期

1歳児は、友達との遊び方もおもちゃの使い方もよく知らない時期です。おもちゃを投げて喜んでみたり、使いたいおもちゃを友達から奪ったりと、遊びの時間一つでもトラブルがたくさんありますよね。

自然と遊び方を身に着けていくこともあるのでしょうが、保育士が一緒になって遊んであげながら、おもちゃの正しい使い方や友達との遊び方を教えていくのがいいです。

特に「貸して」「いいよ」などのやり取りができるように見守ってあげたいですね。子ども達はいろんなものに興味を持つ時期なので、保育士に何か見つけたよとか話しかけてきてくれた時には、一緒に共感したり「いいね」「そうだね」と共感してあげることが大事です。

1歳児は何にでも興味津々、危険がいっぱい

なんでも興味を抱いている時期です。引き出しをあけたり、何でも口に入れたりと、目が離せません。掃除をこまめに行い保育環境を清潔に整えたり、おもちゃの消毒の際は壊れているものがないかなどチェックも大切です。

危険や誤飲の無いように気を付けましょう。一歳の子ども達は予想のできないような行動も起こしますので、必ず保育士の目の届くところにいるように心がけてください。

1歳児保育で心がけることや注意点

担当になった当初、私はよく怒る保育士でした。子どもも懐かず、うまくいかないことが多かったように思います。

あるとき、むやみに「ダメ!」とばかり言っていることに気が付き、「ダメ」という言葉をやめてみました。

例えば、暖房に興味を持ち危ない行動が目に止まった時には「ここは熱いからやけどしちゃうよ。みんなあっちで遊んでるから、○○くんも積み木しない?」など、なぜダメなのか理由をつけて別の言葉に置き換えました。

すると、驚くほど素直に話を聞いてくれ、保育が上手く回るようになりました。

何も分からない1歳児ですが、きちんと教えればどんどん吸収してくれます。子ども達と毎日を楽しみながら、保育士としても一緒に成長していけるといいですね!