怖いけれど見てみたい、そんな好奇心を引き出してくれるおばけの絵本が子ども達は大好きです。違った世界をのぞいているような感覚になるのかもしれませんね。
ちょっと怖くて、でも可愛い！子どもの心を掴んで離さないおばけ達が登場するおすすめの絵本をご紹介します。
夏の絵本としてもおすすめですので、ぜひ子ども達と一緒に楽しんでみてくださいね。
夏にもおすすめ！おばけの絵本5冊
ちょっとどきどき、そして目が離せない！子ども達が喜ぶおばけの絵本を年齢別に紹介します。
おばけ絵本の定番「ねないこだれだ」
【対象年齢：1歳～】
「こんなじかんにおきてるのはだれだ？」ふくろう、くろねこ、それともどろぼう？「いえいえ、よなかはおばけのじかん」夜中に起きている子どもには、何だか大変なことが起こるようですよ。
ちぎり絵で描かれた暖かな絵とシンプルな言葉で綴られた分かりやすいストーリーが、多くの子ども達に愛されてきた、せなけいこさんの絵本。
子どもの頃に読んだことがある方も多いのではないでしょうか？
おばけ絵本の定番とも言えるこの作品は、夜中まで起きているとおばけの世界に連れて行かれてしまうかも…という恐怖を誘い大人が読んでも「怖い」と感じます。
しかし、子ども達には大人気！怖いものみたさという言葉がぴったりの絵本かもしれませんね。
こんなおばけだったら友達になりたい「おばけかぞくのいちにち」
【対象年齢：2歳頃～】
人間の世界では、朝起きて夜眠りますよね。でもおばけの世界では反対です。夜になると「おはよう」と起きて保育園に向かい、朝になると家に帰って朝ごはんを食べて眠ります。
この絵本の主人公は保育園に通うおばけのさくぴーとたろぽう。とても可愛い姉弟です。そして人間の世界では、さきちゃんとたろうの姉弟が主人公。似ているようでちょっと違う、2つの世界の比較も面白さの1つです。
「昼間まで起きてると足が生えて人間になっちゃうわよ」とお母さんに言われた、たろぽう。本当に昼間まで起きていたら足が生えてきてビックリ！さて、たろぽうはおばけにもどれるのでしょうか？
2歳児クラスで大人気で、夏の季節には毎日のように読んでいた絵本です。特に子ども達がお気に入りのページが、お母さんおばけが買い物に行く場面。「うそつきばなな」に「くものすスープ」なんて食べたくなーい！と言いながら大笑いでした。保育園が登場するお話なので、園での読み聞かせにぴったりです。
とぼけたうさぎとユニークなおばけが笑いを誘う「おばけのてんぷら」
【対象年齢：2歳～】
うさこがてんぷらを揚げていると、においに誘われて山のおばけがやってきました。おばけは飛び回りながらてんぷらのつまみぐい。うさこはそんなこととはちっとも気付きません。
そのうちに、おばけが衣の中に落ちてしまったからさあ大変！まさか、おばけはてんぷらに…？
「ねないこだれだ」の作者、せなけいこさんが描くユニークなおばけの絵本です。うさぎとおばけの掛け合いがあるのかと思いきや、うさぎは最後までおばけに気付かないまま。
その意外なストーリーがさらに笑いを誘います。おばけがてんぷらにされそうになる場面では「おばけだから入れちゃダメ！」と子ども達はすっかりおばけに感情移入。大笑いすること間違いなしの作品です。
みんなは歌を覚えていられたかな？「めっきらもっきら どおんどん」
【対象年齢：3歳～】
遊ぶ友達を探してお宮にやってきたかんた。でたらめな歌をうたっていると木の穴に吸い込まれて、へんてこなおばけ達と出会います。おばけ達は、かんたと遊びたがって大騒ぎ！楽しく遊ぶかんたとおばけ達でしたが、おばけが眠ってしまうとかんたは寂しくなってしまい…。
へんてこだけれど楽しいおばけとの出会いをユーモアたっぷりに描いた作品です。題名となっている「めっきらもっきら どおんどん」というのは、かんたがうたっていた歌。
家に帰ったかんたが、もう一度おばけに会いたいと歌おうとしますが、忘れてしまっています。「みんなは覚えているかな？」と読み終わった後に聞いてみると、色々な言葉が返ってきて面白いですよ。
シリーズで読みたい絵本「おばけパーティー」
【対象年齢：3歳～】
主人公はお城に住むおばけのアンリ。今日は友達を招待してパーティーです。アンリが作った料理をおいしそうに食べるおばけ達。あれ？何だか様子が変ですよ。食べた料理で身体の色が変わるんです。カクテルにスープ、チーズにサラダ。さらには特別メニューまで。おばけ達の身体はどんな色に変わっていくのでしょうか？
フランスで描かれ、アニメ化されているほど人気の可愛いおばけの絵本です。おばけの怖さはないけれど、料理を食べると色が変わったりドアをすり抜けたり…。おばけの不思議さがユニークに描かれています。
「なかよしおばけ」シリーズとしてたくさん出版されていますので、シリーズを通して読むとさらに楽しめますよ。
おばけってやっぱり楽しい！子どもと一緒にお気に入りのおばけを探してみよう
おばけの絵本がこんなにもたくさん描かれ、ロングセラーとなる作品が多いのは、やはり子どもはおばけが大好きだからです。
不思議な世界をのぞいているような想像力が膨らむおばけの絵本。ぜひ子ども達にとって、お気に入りの1冊を一緒に探してみてくださいね。
