“魔の2歳児”とも呼ばれる2歳児クラス。イヤイヤ期がはじまり、手を焼いている保育士も多いことでしょう。2歳児はまだまだ子どもですので、感情的にならず、分かりやすいように話さなければなりません。
まだ2歳児、赤ちゃんのころから少ししか成長していないのです
自意識が芽生え、なんでも自分でやる!けれども上手くいかなくて、泣いてしまう…保育士が手を貸そうものなら、怒って手がつけられなくなってしまう。
そんな子は、2歳児クラスの担任になれば、必ずと言っていいほどいますよね。2歳はお話もできるし、言葉も分かるし、ずいぶん成長しているように思いますが、まだ2歳、まだまだ甘えたい子どもの時期です。
強く叱らず、落ち着いてから話をしましょう
保育士としては、お話をしてなんとか分かってもらいたいと思っています。しかし、今目の前で泣いている2歳の子どもからしたら、気持ちをコントロールしてイヤイヤの気持ちを我慢することはとても難しいです。
保育士がいくら強く叱っても、我慢ができないのです。
我慢ができないと割り切り、泣いている子どもが落ち着くまで待ちましょう。ある程度落ち着いてから、話を切り出します。
子どもは、保育士がなぜ怒っているのか分からない
「なんでそんなことするの!?」「ちゃんとしなさい」「いつもダメって言ってるでしょ」などという叱り方をしていませんか?そもそも、2歳の子どもに「なんで」「ちゃんと」「いつも」「ダメ」は伝わりません。
(ちゃんとってどうするの?)
(いつもっていつ?)
(ダメ?どうしてダメなの?)
と、思っているはず。保育士が、なぜ怒っているのか、何が悪いのか、そもそも分からないのです。なので、子どもにとっては(あ、また先生が怒ってる)と思うだけで、どうして怒られているのかわからないということがあります。
具体的に、繰り返し教えるつもりで話そう
「○○したらどうなるかな?」という言い方は、3歳以上の子どもなら理解して答えられるかもしれませんが、2歳だと分からないことがあります。
あいまいな言葉ではなく、「○○したら危ないからやめてね」「○○したら汚いよ。ダメだよ」と、具体的に教えてあげましょう。
その都度、教えてもらうことで(危ないものなのか)(汚いものなのか)と、子どもも徐々に覚えていくでしょう。
信頼関係を築いていると、素直に聞きたくなるかも
子どもとの信頼関係はとても重要です。例えば、あまり接点のない保育士に突然「ダメだよ!」と怒られたら、子どもは素直に聞き入れるでしょうか。訳が分からず不機嫌になってしまうかもしれません。
逆に、信頼関係がしっかりできている保育士であれば、「ダメだよ!」と言われても、何か理由があるのかなと思い、素直に聞きたくなるかもしれませんね。
叱るときはしっかり言い聞かせますが、きちんとできた時は大いに褒め、遊ぶときはたっぷりスキンシップを取り、しっかり信頼関係を築きたいですね。
心も体も成長している2歳児ですが、まだまだ子どもです。叱るときに感情的になってしまうと、子どもが理解できずにただ怒られるという状態になってしまいかねません。
子どもも保育士も落ち着いた状態で、分かりやすいように教えてあげる気持ちで接すると良いでしょう。