保育士は仕事を休めない?!過酷すぎる労働環境は今すぐ変えるべき

保育士の退職理由の1つである仕事量の多さ。どんなに頑張っても勤務時間内に仕事が終わらない、仕事を休めない…という悩みを持つ方も多いのではないでしょうか?本来ならば良い仕事をするためには、ゆっくりと身体を休めてリフレッシュをする時間も大切です。

休みが取れない状況は、働く人を追い詰め、時には深刻な体調不良を引き起こすことも…。保育士が仕事を休めないのはどんな状況なのか?その状況を変えるための方法をご紹介します。

イベントなどで一時的に多忙

保育士は運動会や発表会などのイベント前はとにかく多忙です。休みたい日に休めないという状況に1番陥りやすいのもイベント前。

また、園長の不在時や同僚の妊娠、体調不良などいつもとは違う状況で、休みの希望を出せない、元々は休み予定の日に出勤をせざるを得ないという場合もあります。

【対処方法】一時的に忙しい時は終わってから休もう

一時的に多忙で休みを取れないというときには、残念ですがその状況が落ち着くまで待つしかありません。

園のイベントで多忙な場合にはイベントが終了すれば落ち着きますので、終了後に順番に休みを取りゆっくりと身体を休めるようにしましょう。

しかし、園長の不在が長期である場合や同僚が妊娠出産で産休、育休に入るなど、長期的に人手不足になるにも関わらず、人員を増やす予定がないことは問題です。

どのくらいの時期に人員を増やし、その状況が変わるのかを園側に確認しましょう。

風邪や体調不良でも休めない

特に保育士1年目のころは、子どもの風邪や感染症がうつりよく体調を崩します。免疫がないので、罹りやすいのでしょうね。

もちろん、体調管理をしっかりと行う必要はありますが、それでも体調を崩してしまうことはあるのです。

そんな時には仕事を休んで自宅で静養するべきなのですが、中には「体調管理は自分の責任。出勤してもらわないと困る。」などと言われ、出勤を求められることも…。

また、先輩保育士が体調不良の時も出勤しているので、休みたいと言い出せない状況もあります。

【対処方法】医師の診断を受けて、休めるように交渉を!

体調不良にも関わらず休めないというときには必ず病院に行き、自己判断ではない診断結果を伝えて休みをもらえるように交渉しましょう。

風邪をひいたので自宅で様子をみたいというだけでは、そこまで重大に受け止めてもらえません。

発熱をしている時にはもちろんですが、それ以外の症状でも必ず受診し、医師の目で見てもらうことが大切です。

有給休暇を使えない暗黙の了解

有給休暇は働く人の権利です。それは保育士も同じこと。しかし、有給休暇を1人が使ってしまうと保育体制が成り立たず、暗黙の了解のもと誰も使わないという保育園は少なくありません

有給休暇を使わないことが当たり前な雰囲気で自分も使ってこなかったので、後輩保育士にも同じように有休休暇を使わないことを求める保育士もいます。

【対処方法】有給休暇は働く人の権利、園長に制度を確認をしよう

有休休暇を使えない暗黙の了解が出来上がっている園では、それを変えることは至難の業です。実際に有給休暇を使うと保育士が不足し、他の保育士に大きな負担が掛かってしまう場合にはなおさらのこと。

働く人の権利として有休休暇の制度自体はどの保育園でもありますので、園長に確認をすることが唯一の方法です。

それでもやっぱり休めない!というのは劣悪な環境

こんな保育園は、劣悪な環境であると言わざるを得ません。

長期的に人手不足になるのに人員を増やしてもらえない
体調不良で病院の診断結果を伝えても休みをもらえない
有給休暇の制度については言い出せる雰囲気ではない

保育士が休めないという状況は、保育園が休める環境を作っていないということです。

国の保育士人数の基準を満たしていれば運営はできますが、保育士が仕事を休めない…と追い詰められている環境は適切な運営とは言えません

もちろんそんな保育園ばかりではなく、保育士の立場に立って、保育士が働きやすい環境を整えている園もたくさんあります

仕事を休めない過酷な環境で働いていると日々感じるという方は、我慢をせずに良い環境の園への転職も視野に入れてみてくださいね。

まずは情報収集からでも始めてみてください。今より働きやすく、休みが保証された職場は他にもあるはずです。例えば、院内保育所や企業内保育所は、休みもとりやすく残業も少ないなど、時間的にはゆとりのある職場環境です。

「やりがい」という面では物足りなさはあるかもしれませんが、休みをとり、プライベートを充実させてい人にはぴったりの職場と言えるでしょう。

保育士転職サイトは無料で登録できるので、まずは登録して今の環境と他の職場の環境を比較してみてください。きっと何か見えてくるはずですよ。

2018