大学付属幼稚園からいじめなどの人間関係が原因で認可保育園へ転職

今回は、人間関係が原因で大学付属幼稚園から認可保育園へ転職したはるえさんにお話をお伺いしました。入れ替わりがほとんどない職場で、はるえさんの負担がどんどんと大きくなっていってしまいました。退職を決意後、転職活動ではハローワークの「新卒応援ハローワーク」を利用して希望の保育園への転職となりました。

名前: はるえさん
年齢: 25歳
保育士歴: 3年
性別:女性
地域:東京都
雇用形態: 大学付属幼稚園 正社員⇒認可保育園 正社員

人間関係がつらく、転職を決意

編集部
前職は大学付属の幼稚園に勤務されていたとのことですが、どうして転職しようと思ったのですか?
はるえさん
転職理由にはいくつかありましたが、一番の理由は人間関係でした。元々入れ替わりが少なく、どちらかというと閉ざされた職場でした。年齢の近い・相談できる先輩もあまりおらず、若手である自分が雑務等すべてこなし、気を張る毎日でした
編集部
そ入れ替わりの少ない職場は、必然的に年上が多くなり、若手に負担がかかりやすくなってしまうんですよね。
はるえさん
そんな中、新年度になり同学年担任ペア(2クラス制)の上司に精神的に追い詰められ、転職に至りました。日に日に追い詰められ、最終的に出勤が困難になりました。適応障害と診断され、休職しましたが、復帰してもペアは変わらないこと、守ってくれたり相談できたりする人が職場にいないことなどもあり退職という形を取りました。
編集部
それはつらかったですね。
はるえさん
また、仕事量が多かったことも転職理由の一つとしてあります。定時は8:20~16:50でしたが、毎日7:30までには出勤、19時ごろの退勤で帰宅後も仕事。加えて隔週で土曜日も勤務という職場だったので、もう少し自分に余裕が欲しくて転職を決めました。

一般職も視野に入れて転職活動

編集部
転職を決意してから、どのようにお仕事を探されたんですか?
はるえさん
まずは、一般職に就こうとマイナビ転職に登録しました。事務職をメインに自分の希望に沿った項目を入れ、検索しました。
編集部
一般職も視野に入れて活動していたんですね。ハローワークは利用しましたか?
はるえさん
転職経験のある友人からも話しを聞き、新卒3年以内なら使用できるという、新卒応援ハローワークの存在を知りました。そこからは新卒応援ハローワークに通い担当者と一緒に話を進めていきました。
編集部
なるほど。「新卒応援ハローワーク」は担当者が履歴書や面接の指導なんかもあるんですよね。ハローワークで良いお仕事は見つかりましたか?
はるえさん
結局、保育業界で探すことになりましたが、気になる園へ担当の方に持ち帰り仕事や残業の量などを確認していただき、園を絞っていきました園の様子を知るために園見学のお願いをして見に行きました。

志望動機や自己PRは保育観への共感と前職の経験をアピール

編集部
院内保育所を応募するにあたって、履歴書の志望動機にはどんなことを書きましたか?
はるえさん
志望動機は園のHPを見て、保育理念やカリキュラム等共感できることを「私もそのように感じ~保育していきたいと感じました」といったように書きました。
編集部
自己PRはどのように書きましたか?
はるえさん
PRは前職の経験を生かし、担任の経験があることや、園児数も多く全員を把握するように努め視野を広げて周りを見ることができるといったことを書いたと思います。

編集部
面接はどのように進んでいきましたか?
はるえさん
園見学をした際に採用担当者様とお話をさせていただく程度で、しっかりとした面接は行いませんでした。どのように園を知ったか、8月という半端な時期だったのでなぜこの時期なのか、なぜ幼稚園から保育園にという質問等があったと思います。
編集部
質問にはどう答えましたか?
はるえさん
精神的な面での休職・退職でしたが正直に伝えました。幼稚園から保育園としての理由としては、乳児保育に元から興味があったことや、長い年月で子どもの成長を見たいといったことを正直に伝えました。そして、園見学からそのまま採用の形になり現在も勤務しています。
編集部
実際に働いてみてどうですか?
はるえさん
前職場に比べ職員の年齢もバラバラで、頼れる方や気軽に話せる方がたくさんでとても居心地のよい職場です。持ち帰りや残業はやはりありますが、それでも自分に余裕ができ、休日は羽を伸ばすことでできています。
編集部
そうですか、それは良かったですね。最後に、これから転職を考えている保育士さんにアドバイスがあればお願いします。
はるえさん
転職はやってみなければ分からないとても勇気のいることだと思います。ただ、我慢し続けて自分がダメになってしまう前にぜひ動いてほしいと思います。

保育士は全国どこでも働けるというのが強みだと思います。私も中国地方から関東と思い切ってみましたが、選べる幅は広がりました。ぜひ視野を広げて頑張ってください!

編集部より:転職サポートを受けるのは大切

編集部
今回は大学付属幼稚園から人間関係が原因で認可保育園へ転職したはるえさんのお話をお聞きしました。

はるえさんが転職をしたのは新卒から3年以内だったため、ハローワークで「新卒応援ハローワーク」を利用されました。初めての転職は、このようにサポートを受けながら転職活動を行っていくのが心強いですよね。例えば、履歴書の書き方や面接指導があったり、残業の量などをを園に確認してもらえます。休暇や残業などはなかなか自分では聞きにくいところがありますよね。

このように、担当者がいろいろと調整をしてくれることで、スムーズに転職活動を進めていくことができます。特に、人間関係が良い職場かそうでないかは、求人情報だけで見極めるのは難しいことです。内部事情をある程度知っている担当者がつくことで、人間関係の良好な職場を紹介してもらうことができます。

今回、はるえさんが利用したのはハローワークですが、他にも保育士専門の転職サイトはいくつかあります。保育業界に精通しているコンサルタントが担当になるので、的確なアドバイスをもらうことができます。

人間関係がつらくて退職するというのは保育業界にとっては良くあることです。この辺りの不安も、話せばきっと力になってくれるはずです。登録は無料なので、ぜひ利用して転職の幅を広げていってください。

2018