結婚を機にベビーシッターへ、しかし充実感を求め保育士として再度認可保育園へ転職

結婚を機に保育士からベビーシッターになり、再度保育士としての転職活動をされたりくさんにお話をお伺いしました。

ベビーシッターは余裕を持って子どもと接することができても、充実感を得るという面では保育園へ勤務していた頃の方が感じることができたそうです。ベビーシッターから企業が運営する新規オープンの認可保育園でのお仕事が決まった経緯を詳しくお聞きしました。

名前: りくさん
年齢: 33歳
保育士歴: 10年
性別:女性
地域:東京都
雇用形態: ベビーシッター⇒新規オープンの認可保育園 正社員

子どもの成長を近くでみれる充実感が忘れられなかった

編集部
新規オープンの保育園に勤務される前はベビーシッターをされていたんですか?
りくさん
ベビーシッターとして働く以前に、千葉県の認可保育園で6年間保育士として働いていました。結婚を機に、家庭との両立は難しいと感じ保育園を退職しベビーシッターに転職しました。
編集部
最初は保育士さんからベビーシッターへの転職だったんですね。ベビーシッターのお仕事はどうでしたか?
りくさん
ベビーシッターの仕事は、基本的にはお子さんと1対1で関わりますので、余裕を持って丁寧に関わることができるという面でも、特に不満はありませんでした。給料面においては保育士時代よりも下がりましたが、扶養の範囲内で働いていましたし、働く時間や曜日も自分で決められるのでプライベートが充実できるという面でも、良い条件であったと思います。
編集部
では、どうしてベビーシッターからまた保育園に勤務しようと思ったのですか?
りくさん
どこかで保育士時代の、クラスを作り上げていく楽しさや、子ども達の成長を近くで見守ることができる充実感が忘れられませんでした

ベビーシッターの仕事では毎週決まった曜日に自宅に伺ってお子さんのお世話をするというご依頼はあっても、保育園のように毎日一緒にいるわけではないので、やはり信頼関係は保育士よりは薄いと思います。

そんな思いもあり、保育士への復帰を視野に入れ始めたのが、ベビーシッターを始めて1年半ほど経ったときです。家庭との両立が可能な勤務先が見つかれば、再度保育士として働いてみようと転職先を探し始めました。

転職サイトを使い転職活動

編集部
転職を考え始めてから、どのようにお仕事を探しましたか?
りくさん
家庭との両立が1番の条件でしたので、自宅から近い勤務地は絶対条件でした。転職サイトを使い、自宅から通いやすい場所の保育園で検索をしました。自宅から近い勤務地を見つけたら、その他の条件も見るようということを続けていきました。
編集部
どこの転職サイトを使いましたか?
りくさん
よく使っていた転職サイトは「indeed」です。勤務地の他に重要視していた勤務条件は、0,1,2歳児を対象にした乳児保育園であることです。

ベビーシッターとして働く前に勤務していた保育園が乳児保育園でしたので、自分の力が1番発揮できると感じていたからです。地道に検索を続けた結果、条件に合う保育園が見つかったのが、転職活動を始めて3か月ほど経ったときでした。

編集部
3ヶ月ですか、本当に地道に探されていたんですね。見つけた保育園はどんなところだったのですか?
りくさん
自宅から徒歩10分の新設の乳児保育園で条件にピッタリでした。求人を見つけてその日のうちに見学希望の連絡をしました。保育園への転職活動に、園の見学は必須です求人情報からではわからない園や園長、働いている保育士の様子もわかるからです。新設の保育園でしたので、働いている保育士の様子は見られませんでしたが、園長の人柄にも惹かれ、応募をすぐに決めました
編集部
確かに求人情報だけではわからない、園の雰囲気や園長の人柄、他の保育士さんたちの様子を知ることはとても大切ですね。

志望動機には自分が実際に目で見て感じたことを書く

編集部
応募の際、履歴書の志望動機はどのように書きましたか?
りくさん
志望動機には、自宅から近いこと、乳児保育園であるという条件に加えて、見学時に聞いた保育方針とカリキュラムに共感したこと、子どものことを1番に考えて作られている内装にも惹かれた旨を記載しました。

条件だけではなく、実際に自分の目で見て感じたことを志望動機に入れることで、真実味が増すと考えたからです。新規園でなけでば、働いている保育士や子どもたちの様子も入れていたと思います。

編集部
そうですね、自分が何を感じ、どう考えているのかを伝えるのはとても大切ですね。熱意も伝わると思います。自己PRはどのように書きましたか?
りくさん
PR欄には、0,1,2歳児の担任をした勤務年数、どのような保育をしてきたのかということを詳しく書きました。PRですので、0,1,2歳児の保育には自信がありますということもはっきりと書きました。

なぜなら、見学時に新規園なので即戦力がほしいということを聞いていたからです。相手がどんな人材を求めているかを考えながら書くことを心がけました。

面接をして「この園で働きたい」という気持ちが強くなった

編集部
面接ではどのようなことを聞かれましたか?
りくさん
面接で聞かれたことは、0,1,2歳児クラスを担当していた時の様子についてがほとんどでした。どんな保育を大切にしていたのか、どんな遊びを取り入れていたかなどを詳しく聞かれたので、実際に自分が行っていた保育内容をそのまま伝えました。

面接は終始和やかな様子で、面接を受けたことでさらに「この保育園で働きたい」という思いが強まったことを覚えています。結果として、その保育園に転職が決まったのが3月の頭、4月からの勤務でしたのでかなり遅い段階で転職活動成功でした。

編集部
実際に働いてみてどうでしたか?
りくさん
働き始めてからの印象も見学と面接の時と変わらず、この保育園を選んで良かったと思っています。転職希望先がなかなか見つからず、不安もありましたが待った甲斐があったと感じています
編集部
最後に、転職を考えている保育士さんにアドバイスがあればお願いします。
りくさん
転職活動をしていると、妥協してでも決めてしまいたいと感じることもあります。しかし、妥協して決めてしまうと働き始めてから後悔する可能性もあるので、自分が大切にしたい条件は曲げずに、しっかりと自分の目で見て転職先を見定めてくださいね。保育士不足が深刻な中で保育士は常に求められていますので、きっと自分にあった勤務先がみつかるはずですよ

編集部より:やりたいことがあるなら、それを貫く強さを持つ

編集部
今回は6年間保育士として認可保育園に勤務後、ベビーシッターとして働き、再度保育士として保育園に転職されたりくさんにお話をお伺いしました。

3ヶ月間もの間、地道に転職サイトでお仕事を探されていたのはすごいですね。長期間希望に合った求人が出てこないと、どこかで妥協していってしまいそうです。最終的に希望の園へ転職でき、本当に良かったですね。

在職中だったり、金銭的な理由があると、長期間にわたる転職活動は難しい場合もあります。そして、転職活動が長引けば、どこかでネガティブな気持ちも生まれてきてしまいますよね。強いメンタルを持ちながら転職活動を続けていくことも大変だと思います。

希望の職場をスピーディーに見つけたい場合、保育士の転職サイトを利用するのがおすすめです。登録すると専任のコンサルタントが、希望に近い求人や非公開求人を紹介してくれます。

仕事が忙しく毎日求人をチェックしていられない、譲れない条件がある場合など、コンサルタントに話せば力になってくれるはずです。

保育士の求人はたくさんありますから、希望する条件の求人は必ず出てくると思います。ただ、それを見逃さないように、そして妥協することなく自分のやりたいこと、条件を大切にしてくださいね。

2018