結婚・出産後も働けるインターナショナルスクールへ転職した28歳保育士

育休・産休のない幼稚園から企業経営のインターナショナルスクール(無認可保育園)に転職したまほさんにお話をお伺いしました。企業が運営しているのて育休・産休あり、残業代もしっかり出るなど、条件の良さに驚いたということです。

名前: まきさん
年齢: 28歳
保育士歴: 5年
性別:女性
地域:大阪府
雇用形態: 私立幼稚園⇒インターナショナルスクール(無認可保育園)

どうせ辞めなければいけないのなら早いうちに、転職を決意

編集部
幼稚園に勤務されていたということですが、どうして転職しようと思ったのですか?
まほさん
仕事自体はやりがいもあり、これからも続けていきたいと思っていましたが、私の働いていた幼稚園には産休・育休制度がありません子育てしながら働くことも厳しい、給料も安いなどの環境で長く働くのは無理だと感じました。結婚や出産をしても働き続けていたかったので、長期的に働ける職場を探そうと思いました。
編集部
育休・産休がないということは、妊娠したら退職しなければなりませんね。他の職員の方もみんな妊娠した場合は退職していたのですか?
まほさん
はい、実際に10年以上のキャリアを持っている先輩も退職しなければいけない状況を目の当たりにして、転職がしやすいうちにした方が良い、という結論に至りました。5年のキャリアも積んできたので、そろそろ転職しても良いかな、という気持ちもあったと思います。
編集部
なるほど、それなら早く動いた方が良いですね。5年のキャリアがあれば十分でしょう。

転職活動中は他の資格取得も

編集部
実際、どのようにして転職活動を進めていきましたか?
まほさん
まず転職サイトに登録しました。前職の転職理由が将来を見据えて長期的に働けないことでしたので、幼稚園や認可保育園ではなく、企業体質の無認可保育園や幼児教室などを中心に探していました。
編集部
確かに企業運営の保育園や幼児教室は好待遇のところが多いですね。
まほさん
はい。大手といわれる企業運営の園に転職したかったので、幼稚園や認可保育所ではあまり求められない、パソコンスキルや事務作業などのスキルアップもしておいた方が良いと考え、MOSの勉強をして資格を取りました。また、短期間ではありますが、一般事務のお仕事も経験しました。

「なぜ転職するのか」ということをしっかりと説明できるように

編集部
履歴書の志望動機や自己PRはどのように書きましたか?
まほさん
企業が運営するインターナショナルスクールに応募しました。その職場はパソコンスキルや事務スキルなども求められていたので、転職活動で取得したパソコンの資格のことをアピールしました。

自分が持っている保育感や保育についての熱い思いを伝えるのも大切ですが、「どうして転職するのか?」ということを伝えるのも大切だと思います。そのため、現在の職場では長期的に働けないことや、自分が将来を見据えて長期的に仕事をしたいと思っていることなどもしっかり書きました。

編集部
MOSの資格を持っているのはアピールポイントになりますね。事務作業はどうしてもパソコンを使ったものも多くなってしまいますからね。

面接での実技試験・筆記試験の内容

編集部
面接はどのような感じで進んでいきましたか?
まほさん
一般教養の筆記テスト・面接・実技試験がありました。面接では保育以外の仕事について、詳しくどのようなことをしたのか、パソコンはどの程度使えるか、どのくらいの期間勤務したいと考えているかなどを聞かれ、そのあとは園の説明を受けました。
編集部
実技試験や筆記試験はどのようなものでしたか?
まほさん
実技試験は用意された道具を作って10分間の指導案を作り、実際に面接官を子どもだと思って保育するという内容でした。一般教養の筆記テストは中学生レベルの数学と漢字のテストでした。

実際に働いて、企業運営の園は待遇が良くて驚いた

編集部
実際に働いてみてどうですか?
まほさん
やはり企業運営のの園ですので、給料も良く、残業代もあります。休みや勤務時間もきっちりしていて、きぼうしていた育休・産休制度も整っているなど、条件的にとても働きやすかったです。正直こんなにも違うのかと驚く程でした。
編集部
確かに企業運営の園は待遇が良いものが多いですよね。逆に期待と少し違った、不満に感じる点などはありますか?
まほさん
無認可保育園なので、保育の内容が薄くカリキュラムなどもしっかりとできあがっていないと思います。保育としてのやりがいはあまり感じられなかったというのが正直な感想です。
編集部
職場に良いところもあればそうでない部分もありますよね。でも、大切なのは自分が何をしたいか、何を大切にしたいかです。長期的に働け、待遇の良い職場に転職できてよかったですね。

最後に、転職を考えている保育士さんにアドバイスがあればお願いします。

まほさん
保育業界は人手不足なので、正直、転職はとてもしやすいと思います。なおかつ、ある程度の経験年数があるとすんなりと転職できると思うので、転職を考える前にキャリアや経験を積んでから転職することをおすすめします。

キャリアや経験を積む場所も、最初から無認可保育園などにいくと保育のしっかりとした基礎などは学びにくいので、最初は認可保育園や幼稚園など、しっかりとした所で働いて経験を積んでおくほうがよいかと思います。

編集部より:「なぜ転職するのか」という点はしっかりと説明できるように

編集部
今回は育休・産休のない幼稚園から、企業が運営するインターナショナルスクールに転職したまほさんお話を伺いました。

「どうして転職するのか」というのは重要なポイントです。面接でも雇用側にしっかり説明できるようにしておきましょう。ネガティブに表現するのではなく、「長期的に働ける職場を探している」という感じでポジティブに表現するのが良いです。

もし面接が不安、志望動機や自己PRに自信がない、と感じているならプロのキャリアコンサルタントに相談するのも方法です。履歴書や職務経歴書の添削もしてくれるので、きっと転職がスムーズに進みますよ。

2018