保育士になり無認可保育園に勤務、その後転職を決意した20代男性保育士の体験談

保育士の転職体験談 (男性保育士) - 無認可保育園で働いていた日々

保育園、と一口に言っても認可だったり、こども園だったり種類はたくさんあります。保護者はもちろん、保育士だってどこで働いたらいいのか?と考えてしまいますよね。私は保育士になってすぐに無認可保育園で働き始めました。

保育士を目指したきっかけ

私が保育士を目指したのは、本当に些細な出来事がきっかけとなりました。たまたま知人が保育士を目指していて、勉強のためにと近所の児童会館へボランティアに行きたい、と声をかけてくれました。

ボランティアへ行き、子どもと触れ合ううちに心の底から楽しいと思うようになり、こんな仕事で来たら最高だ、と思い保育士を目指しました。ただ、私が通う大学は保育科があるわけではないので、自力で勉強し、国家試験を受けて保育士になりました。

国家試験は年に1度しかなく、私は4年受け続けて無事合格することができました。大学の勉強、サークル活動などいろいろと並行していたので大変だったと記憶しています。

初めて保育士として働き始めは無認可保育園

保育士資格を取り、いざ保育士として働き始めようとしたときには9月のことでした。時期的に保育士の求人は少なく、探して見つけ出したのが無認可保育園の求人でした。

面接を受け、無事採用となりました。とても小さな保育園でしたので、通う子どもも少なく、余裕のある保育ができていました。ただ、無認可保育園となると色々と不自由なところがあります。

無認可保育園での難しさ、不自由さ

働いていた保育園はビルの2階にあったので、園庭はありませんでした。遊びに行くのは近所の公園です。午前中はそれほど人も多くなく、のんびりできるのですが夕方になると小学生がたくさん遊びに来るのでその中で遊ぶのは大変でした。そのため、午後は近所を散歩して室内で過ごす、といったことが多かったです。

無認可の保育園に通う理由として多いのが認可保育園の待機児童であるか、認可保育園より預かり時間が長いことです。待機児童の場合は、認可保育園に空きが出るとそちらに行くために契約終了となります。

そのため、急に来月で終わり、なんてこともあります。子どもの成長を一緒に歩んできた保育士として少し寂しい気持ちがありました。これらのような点もありますが、逆に良かった点もたくさんあります。

無認可保育園でよかったところ

私が勤務していたところは保育士の年代が若い人から経験が多い方まで様々でしたので、いろいろな体験談や保育の仕方を教わりました。国家試験で保育士資格を取ると実習に行くことがないので不安がたくさんありましたが、事情を話すと先輩保育士さんが本当に初歩的なところからしっかりと教えてくださいました。とても助かっています。

また、継続した契約が少ない分、一時保育でたくさんの子どもたちとの出会いがありました。保育園に慣れていない子どもも来るのでその子が不安で泣いてるときには自分もどうしよう、と思い不安になっていましたが数を重ねるたびに慣れていき、自分なりのやり方を見つけることができました。本当に大変だった分、良い経験だったと思います。

転職を考える男性保育士の皆様へ

私は無認可保育園で1年半、働きました。本当に今考えても毎日試行錯誤していた日々でした。その分、今では自信をもって「私は保育士です」「保育のプロです」と言えるようになりました。

私は保育士としての初めての仕事でしたのでたくさん勉強になりましたが、経験を積んだ保育士であれば自分のやりたい保育を実現しやすい、挑戦していける舞台になるのではないでしょうか?いつだって、子どもと一緒に成長するチャンスはあります。