残業&休日出勤当たり前の職場から転職、同じ仕事とは思えないほど余裕ができた

新卒から働いていた保育園では残業や休日出勤が当たり前。転職してから時間にも心にも余裕ができたというあいさんにお話をお伺いしました。同じ保育士の仕事でも、働く場所が違えばこうも違うのか?!という良い例ですね。

名前: あいさん
年齢: 32歳
保育士歴: 5年
性別:女性
地域:宮崎県
雇用形態: 私立認可保育園正社員⇒私立保育園臨時職員

働き方を変えたいと考えるようになり、転職を決意

編集部
今までは正社員の保育士として勤務されていたんですね。やはり持ち帰りの仕事や休日出勤は多かったですか?
あいさん
そうですね。転職前の保育園は新卒後から初めて働いた保育園で、すべてが初めての仕事内容ばかりだったので、抵抗なくすべてを受け入れて保育士業務をこなしていました。

残業のや休日出勤が多く、日頃の保育プラス追いつかない仕事はほぼ持ち帰り。家での作業も多くありました。

編集部
それは大変でしたね。働き方を変えたいと感じたきっかけのようなものはありましたか?
あいさん
勤務年数も重ねていくと同じ地域内の他の保育園つながりでいろんな先生方との仲も深まってきます。そんな中、他の保育園の話を聞いたりすることが増えていき、働き方を変えたいという思いが強くなりました。さらに、結婚も決まったので、今のままの勤務体制では働きつづけることは難しいと思い始めました。

私が勤めていたのは小規模保育園だったのですが、保育士として同期で入った同じ年の先生が主任の娘さんでした。そのためかわいがられていて、比べられることも多かったですね。そんな人間関係なども含め疲れて転職しようと決めました。

パートや臨時職員として働くことを決めて転職活動

編集部
実際どのようにしてお仕事を探し始めましたか?
あいさん
まずはハローワークの求人案内で保育園の求人情報を探しました。地域内の保育園では保育士のつながりや知人からの保育園の求人情報なども入りやすかったので、参考にしながら探しました。
編集部
同じ地域でのお仕事探しだったので、情報収集が楽だったということですか?
あいさん
そうですね。どこの保育園はどんな感じという(総合的な評価や保育環境、勤務状態や職員などの様子)情報もだいぶわかってきていたので、自分の働いてみたいと思えるような保育園を選び、最終的にはハローワークを通して応募をしました。
編集部
なるほど。保育環境や勤務状態、職員の様子なの中で、何を一番重視しましたか?
あいさん
特に重視していたのは、一番は仕事の内容と保育園の雰囲気です。やはり雰囲気の悪い保育園は何かがあると思うので、職員の人たちが明るく元気に働けているような園を選んで応募しました。

保育士の先生方と一緒に働きたことを前面に出した志望動機

編集部
履歴書の志望動機はどのように書きましたか?
あいさん
応募した保育園は同じ地域内なので、合同のイベントや研修で関わりのある保育園だったこともあり、お世話になっていた先生方がいる保育園でした。

そんな先生方についていきたいという思いや、一緒に働きたいという思いを前面に出した志望動機を書きました。新たな保育での刺激を受けることで自分のスキルアップをしていきたいという思いを書きました。

編集部
自己PRはどのように書きましたか?
あいさん
今まで私は地域の保育活動に主となって活動していたことが多く、その活動での活躍を地域の保育士の先生方には高く評価されていたこともありました。積極性や活発さなどにはとても自信がついていたので、そのことをPRしました。

面接は顔見知りの先生と

編集部
では、実際に面接はどのように進んでいきましたか?
あいさん
まず、なぜこの保育園を選んだかということを聞かれました。知人が以前働いていたことや、良い先生方ばかりで安心して働くことができる志望したと伝えました。

あとは、いつからの勤務が可能かということも聞かれました。その年はクラス担任をしていたので、年度末の次の日から働けるということを伝えました。今まで担当していたクラスのことなども聞かれましたが、もともと顔見知りの先生との面接でしたので、終始和やかな雰囲気ででした。

実際に働いてみて分かった仕事量の違い

編集部
実際に転職してみてどうでしたか?思ったことと違ったことなどありましたか?
あいさん
私は転職前の保育園と比べて、3倍ほど子どもの数のいる大きい保育園に転職したのですが、転職後は残業もほぼなく持ち帰りの仕事もなく、今までの仕事内容とは全然違っていました

気持ちにも自分の時間にもたくさん余裕ができ、子ども達とも余裕をもって接することができました。今までは、「保育士ってホント大変」という思いしかなかったものが、職場が変わるとこうも変わるのかと驚きです。

編集部
最後に、これから転職を考えている保育士さんにアドバイスはありますか?
あいさん
仕事に追われていると、なかなか環境を変えようと思っても実際は大変だと思います。でも、保育士の仕事はたくさんあるし、他のところに勤めてみるとまた見えるものもあると思います。いろいろな保育園での経験は自分の勉強にもなり良い機会だと思います。

編集部より:転職する園の雰囲気を事前に知っているというのは強み

編集部
今回は同じ地域内で転職に成功したあいさんにお話をお伺いしました。新卒から同じ職場で働いていると、他と比較する対象がないため、無条件に今の労働環境を受け入れてしまいがちですが、ちょっと立ち止まって考えることも大切です。

他の保育士の先生方と交流があり、比較できたことはとても良かったですね。そして、入職前にその園の雰囲気や先生たちの人柄がわかるというのは最大の強みです。働いてみて「こんなはずじゃなかった」なんてことにはなりません。

転職する時、求人情報だけでは園の雰囲気や、他の先生方の人柄はわかりませんよね。1人でハローワークなどを使っている場合は自分で判断するしかないのですが、キャリコンサルタントに相談しながら転職を進めていると、コンサルタントが園の内部事情に詳しい場合があります。園の雰囲気や園長の人柄なども教えてくれることもあるので、積極的にコンサルタントに相談してみると良いですよ。

2018