【例文あり】保育士から卒園児へ、卒園メッセージを書く時の3つのコツ

卒園のメッセージは保育士から子ども達に贈る、最後のプレゼントです。保育士からの愛情をたくさん感じられるメッセージを送ってあげたいですね。

子どもの心に響くメッセージを書く時の3つのコツと例文をご紹介します。

保育園での具体的なエピソードを入れる

誰にでも通じるメッセージよりも、その子の様子が思い浮かぶメッセージの方が、子どもにも保護者にも心に響きます

【例文】
○○ちゃん、そつえんおめでとう。
まいあさ、「せんせいおはようございます」とげんきにあいさつをしてくれた〇〇ちゃん。
げんきなあいさつがきけるのが、せんせいはまいにちたのしみでした。
しょうがっこうにいっても、げんきいっぱいすごしてくださいね。
毎日元気に挨拶をしてくれるという部分にスポットを当てて書いたメッセージです。
自分の気持ちを入れることもポイント!
子どもの様子を思い浮かべながら書いくださいね。

文章は全て平仮名で、分かりやすい言葉を使う

卒園のメッセージは保護者も読みますが、あくまでも子どもに向けたメッセージです。

就学前の子どもが自分で読めるように、漢字は使わずに平仮名のみで書くようにしましょう

また、子ども達が理解しやすい言葉のみを使うこともポイントです。

悪い例)

「おともだちといっしょにきそいあいながら、せいちょうしていってくださいね」

これは子どもには「きそいあう」という言葉が難しすぎます。

良い例)

「おともだちといっしょに、たくさんあそんでおべんきょうをして、たのしくすごしてくださいね」

こちらの方が、子どもが小学校での生活を思い浮かべやすいのです。

子どもが保育の中で理解できていた言葉を使って書くと良いでしょう。

子ども姿を前向きにとらえたメッセージを心がける

子どもの様子をメッセージに取り入れる際には、子どもの姿を前向きにとらえるようにしましょう。

悪い例)

「ほいくえんでは、すききらいがおおかったので、しょうがっこうではがんばってきゅうしょくをたべてくださいね」

こう保育士に書かれると、保護者はショックを受けます。

好き嫌いが多かったのは事実かもしれません。しかし、それをマイナス面としてメッセージに書く必要はありません。

良い例)

「にがてなたべものでも、がんばってたべようとするすがたがすてきでした。しょうがっこうのきゅうしょくでも、だいすきなたべものをたくさんふやしていってくださいね」

同じことを伝えたくても、こうと書くと印象が変わります。

好き嫌いは多いけれど頑張って挑戦している、と子どもの姿を前向きにとらえているからです。

言い方1つで、子どもと保護者の受け止め方が違うことを考慮してみてくださいね。

子どもの様子別【例文】4選

ご紹介したポイントを踏まえて、子どもの様子別の例文をご紹介します。

【外遊びが大好きな子どもへ】

まいにち、おそとでげんきにあそんでいた〇〇くん。なわとびもてつぼうも、とてもじょうずになりましたね。○○くんがげんきにあそんでいるすがたに、せんせいもげんきをもらっていました。
しょうがっこうでも、げんきにあそんでいろいろなことにちょうせんしてくださいね。

【小さい子のお世話が好きな子どもへ】

ちいさいくらすのおともだちと、やさしくあそんでくれていた〇〇ちゃん。すてきなおねえさんのすがたをみせてくれていましたね。ちいさいおともだちも〇〇ちゃんがあそんでくれるとうれしそうでした。
そのやさしいきもちで、しょうがっこうでもおともだちをたくさんつくってくださいね。

【保育士と一緒に遊ぶのが好きだった子どもへ】

「せんせいあそぼう」とえがおでせんせいのところへきてくれていた〇〇ちゃん。せんせいは〇〇ちゃんのえがおをみていると、うれしいきもちになりました。
「せんせいだいすき!」といってくれたこと、ずっとわすれません。
これからも、だいすきなおともだちをたくさんつくってえがおですごしてくださいね。

【制作が得意だった子どもへ】

いつも、あいであいっぱいにせいさくをたのしんでいた〇〇くん。○○くんがつくったせいさくは、おともだちから「すごい!」といわれていましたね。
せんせいも、○○くんのせいさくをみられるのがいつもたのしみでした。
しょうがっこうにいっても、だいすきなことをたのしみながらすごしてくださいね。
子どもに贈る卒園のメッセージ。書きたいことが多すぎて、何を書いたら良いのか分からなくなってしまうことも。そんな時には、園での子どもの様子を思い浮かべ、1つの出来事にスポットを当てるとスムーズに書くことができますよ。

後で子どもが読み返した時に、「保育園でこんな風に過ごしていたんだ」「先生はこんなに自分のことを思ってくれていたんだ」と感じられるようなメッセージにしてあげたいですね。