0歳児の保育は園にもよりますが、産休あけすぐの生後2ヶ月からの所もあります。0歳児保育は慣れていなければ未知のことなので怖いと感じることもあるでしょう。0歳児クラスの1日のスケジュールや接し方、注意点などのポイントをご紹介します。
保育士が自然体で接することが大切
生まれて間もない赤ちゃんが親から離れて、保育士やお友達と接します。いろいろな刺激を受けていい反面、親から離れて不安です。赤ちゃんが安心するにはまず保育士が不安がらず、気張り過ぎず、そして自然体で笑顔で接することが大事です。
0歳児は初めて寝返り、初めてハイハイと、初めてづくしです。成長過程が見れる素晴らしい年齢。保護者の方と成長を共感しながら、そして逆に赤ちゃんから教わることもあるので、0歳児クラスをぜひ楽しんでください。
0歳児クラスの1日のスケジュール
登園
- 登園してくる子どもを受け入れる
- 保護者から変わりはないか聞く
- 全員集まるまで、自由に過ごす
朝の会
- クラスに戻り、連絡帳を確認
- 体調、ミルクのみ時間、などをチェック
- 歌ったり、手遊びなどをする
- 朝のおやつがあれば食べる
主活動
0歳なので午前睡をする赤ちゃんもいれば、朝早いとミルクの赤ちゃん、月齢が高くなれば外遊びと活動に幅があるので、月齢でわけて活動します。
例:外遊びグループ、部屋遊びグループをつくる
お昼の準備
- 遊びが終わり、オムツ替え
- その間テーブルを準備し、各自手洗いをし座らせる
給食
- いただきますで各自食べる
- 自分で食べる事も大切に、声をかけながらたのしく食べる
お昼終了
- 食べ終わった子から手や顔を拭き着替えてお昼寝の準備
- 補充のミルクの子は飲む
- 終わったらおとなしめな遊びで自由に遊ぶ
- だんだんと部屋を暗くし、まだ起きている子を集めて絵本を読み聞かせし落ち着かせる
お昼寝
- 部屋を暗くし、背中をトントンしたり、歌を歌いながら寝かせる
起床
- カーテンを開け明るくし、徐々に声をかけてゆっくり起こす
- 起きた子どもから着替え、おむつを変える
- おやつの準備をする
おやつ
- いただきますで各自食べる
- 自分で食べる事も大切に。声をかけながらたのしく食べる
自由遊び
- お迎えが来るまで怪我やトラブルがないよう自由に遊び
- お迎えが来たら随時対応
ポイント1: 体調、ミルク時間チェックを忘れずに
0歳児は自分で言葉で伝えられません。連絡帳で体調のチェック、家での最後にミルクを飲んだ時間をチェックします。
月齢によってミルクを飲む時間は2時間から4時間おきなので、いつ頃お腹が空くかそれを把握し、活動の割り当てを決めていきます。
ポイント2: 成長別に柵で遊びを確保してみよう
赤ちゃんは寝てる子、ハイハイの子、歩ける子と動き方の差があるため同じ部屋にいると危ない時もあります。危ないからと言って「危ないから」とばかり言ってては子どもの遊びの妨げになってしまいます。寝ている子はベッド、まだ歩けない子、歩ける子を柵などで区切るのも子どもの遊び場所を確保できます。
ポイント3: お昼は大忙し!保育士のチームワークの見せどころ
0歳児のお昼は一番大変な時間です。お腹が空いたら泣いてお知らせしますから、大合唱します。手早く用意し、自分で食べる事も大事なので、グチャグチャになるため片づけも大変になります。
その後もミルクで補充したりと結構忙しいので、バタバタすると赤ちゃんは落ち着きません。今自分は何をすべきか状況判断し、声かけをし、保育士同士のチームワークでうまくまわすことが重要です。
ポイント4: お昼寝は一人一人に注意
一番怖いのが、赤ちゃんの乳幼児突然死症候群(SIDS)です。原因は明確にされていませんし、症状が出るわけでもないので、保育士としてはどうすることもできません。ただ、いくつかの予防策の中にうつぶせ寝は避けるようにするということが挙げられています。
しかし、寝返りをうてるようになると、知らぬ間にうつぶせ寝になってる事もあります。寝相が悪く、他のお友達の上に乗っかったり、ミルクを飲んで寝てしまうと、寝ている間吐いたりしてしまうこともあります。特に具合があまりによくない時などは要注意です。
寝ているからといって気は抜けません。お昼寝の時間も一人一人に注意を向けるようにしましょう。
ポイント5: 制止言葉をかけないように
赤ちゃんは、何でも口にします。口にして危ない物、小さい物はないか、保育士は、常に確認が必要です。つかまり立ちをしたり、棚の物を出したり、とにかく好奇心旺盛の塊です。
とっても大事な成長過程なので、「ダメ・危ない」となる物は手の届かない所へ、せっかく興味を出している所を妨げる事がないようにしましょう。なるべく、制止言葉をかけずに赤ちゃんの安全を守ってあげましょう。
0歳児保育は一つ一つ介助が必要なので大変です。無言で流れ作業になってしまわないよう、一つ一つの行動に声をかけるように心がけましょう。喋れないから一方的な感じはしますが、赤ちゃんはしっかり聞いています。
無言でいると、赤ちゃんは何をされるか不安になります。園の中では、保育士だけが頼りです。そのためには、保育士同士の声かけや連携も重要。保育士同士が楽しみながら、いいクラスの雰囲気づくりをする事で赤ちゃんも安心します。ぜひ注意してみてください。