知っておきたい!保育士が上手に運営をする3つのコツ

クラス担任として子ども達と関わることは保育士のやりがいの1つですよね。保育園に通う子ども達はみな可愛いですが、自分のクラスの子ども達は特別可愛く感じるという方も多いのではないでしょうか?

ただ、複数の保育士でクラス担任をすることの多い保育園では、子ども達や保護者との関係作りに加えて、担任同士が良好な関係を築きクラスを運営する必要がありますので、一筋縄ではいきません。複数担任の中のリーダー的立場に抜擢された場合にはなおさらのこと。

保育園のクラス運営に悩んでいる方へ。ぜひ知っていてもらいたいクラス運営のコツをご紹介します。

担任同士の意見交換で良好な関係作りを心がけよう

複数の保育士でクラスを担当する場合には、保育士は家庭でいうお父さんとお母さんのような立場です。両親が険悪な状態だと子どもが家庭で安心して過ごすことができないことと同じように、担任同士の仲が悪いと必ず子ども達に影響します

そうならないためには、担任同士が良好な関係を作れるように努力しましょう。

同じ保育園で働いていても保育観はそれぞれ違います。保育観の違いから、新年度が始まったばかりの頃は特に、意見がぶつかることもあるでしょう。

そんな状態を打開し担任同士の関係を作るためには、お互いの意見を交換することが1番です。意見がぶつかった時には、とことん話し合ってみましょう。リーダー的な立場の人は、後輩が意見を出しやすいような雰囲気を作ることも大切です。

それぞれが子どものことを考えて意見を出していますので、最終的には子どものためにはどうすれば良いかという結論に落ち着きます。

意見を交換することで、相手の思いを知ることができ、良い関係作りの第一歩を踏み出せますよ。

担任間での情報共有を大切にしよう

子どもの様子や保護者とのやり取りなど、担任同士で情報を共有していないと円滑なクラス運営は望めません。

担任同士での情報共有を大切に

例えば、子どものトイレトレーニングで1人の保育士は子どもの発達をふまえて1時間に1回トイレに誘っていたとします。

しかし、他の保育士はその保育士の対応を知らずに、トイレに誘わなかったとしたらどうでしょう?子どもは保育士によって違う対応に戸惑い、スムーズにトイレトレーニングが進みません。

保護者対応でも同じです。1人の保育士が保護者から、「咳が出ているので降園時に園での様子を教えてください」と頼まれていたとします。その保育士が他の保育士に保護者からの依頼を伝えずにいたために、降園時に保護者から様子を聞かれても答えられない。という状態が続くと保護者からの信頼を失います。

子どもの発達段階と対応方法、保護者とのやり取りは必ず担任間で共有するようにしましょう。

先輩保育士から後輩保育士への情報共有も忘れずに

もう1つ気を付けたい点が、先輩保育士から後輩保育士への伝達と共有です。

経験年数が上がるにつれて任される仕事も多くなり、クラスの代表として会議に出席をしたり、園長から直接クラス運営についての指導を受けることも多くなります。その情報はクラスの代表として聞いているので、必ず他の担任にも伝えましょう。

後輩保育士は小さなことでも先輩保育士に伝えますが、先輩保育士は概要しか後輩保育士に伝えずに、しっかりと伝わっていないということは少なくありません

立場が上がるにつれて伝える事柄も増えて大変ですが、クラス運営をする上では必須です。情報の共有はしっかりとするようにしましょう。

大きな目標と小さな目標を立てて、子ども達と関わる

1年後にどんなクラスを目指すのかが、クラスとしての大きな目標です。

そして大きな目標を実現するために、1か月ごと、1週間ごとと短い期間で立てるのが小さな目標です。

「子どもが自主的に活動できるクラス」を大きな目標として立てたとします。

その目標を実現するためには、4月は「自分の好きな遊びを見つけて遊ぶ」5月は「保育士の援助のもと、友達と関わろうとする」と子どもが自主的に遊べる、友達と関わることができるための小さな目標を立てるのです。そして、保育士はその手助けをします。

子どもの発達や興味はそれぞれ違いますので、1人ひとりの子どもに合った目標を立てることは大切です。ただ、それと同時にどのようなクラスを目指すかという目標を立てることは、クラス運営をする上で必要なことです。

保育士の考える子どもの型にはめるという意味ではありませんので、子どもの良い面をより伸ばしていけるような目標を担任間で話し合ってみてくださいね。

クラス運営は担任間の関係作りから!

円滑なクラス運営は担任間の関係作りから始まります。意見交換でお互いの保育観を知りより良いクラス作りに役立て、情報共有で子どもと保護者が安心できるクラス作りを目指しましょう。

担任同士が信頼しあい、お互いを高めあいながら保育をしているクラスは、必ず良いクラス運営ができますよ。