保育士が感染症予防のために今すぐできる5つのこと

保育士が感染症予防のために今すぐできる5つのこと

保育園ではたくさんの感染症が流行します。保育士としては園内の感染拡大を防ぐために努力することはもちろんですが、それと同時に自分が感染しないように予防する必要もあります。感染症から子どもたち、そして自分自身を守るためにできる5つの方法をご紹介します。子どもたちと一緒にはじめてみてくださいね。

感染症予防の第一歩は手洗いうがい

感染症の予防に1番効果的なのは、何と言っても手洗いうがいです。当たり前のように感じますが、忙しい保育の中で自分の手洗いうがいがおろそかになってしまうこともあるのではないでしょうか?

感染症の流行時期や園内で感染症の発症が見られた時には、意識してこまめに手洗いうがいをするようにしましょう。

園に着いたときにまず手洗いうがい

手洗いうがいをするタイミングは、まずは保育園に到着したときです。通勤中にウイルスに触れている可能性もありますので、しっかりと手洗いうがいをして保育室に感染源を持ち込まないようにします。

子どもにも登園時には手洗いうがいをするような声かけができると良いですね。0,1,2歳児ではうがいができない子どもも多いので手洗いはしっかりと。ウイルスは口の中で増殖しますので、水やお茶を飲んで口の中を清潔に保つようにしましょう。

活動の合間にも手洗いうがいを徹底

次に活動の合間です。水分補給をする前。戸外遊びの後。昼食やおやつの前には、子どもだけではなく、保育士も手洗いうがいを徹底します。戸外で水分補給をする時には、手洗いうがいはできませんので、ウエットティッシュを持参して手を拭く習慣がつけれると良いですね。

手についたウイルスをこまめに洗い流す、うがいで体内に入れないことが感染の予防には何よりも大切です。

感染症の流行時期にはマスクを着用

感染症には潜伏期間があります。まだ発症はしていないので症状はありませんが、体内にはウイルスが潜伏している状態です。潜伏期間から感染するウイルスも多くあるので、症状が出ていなくても周囲に感染する可能性があります。

そのため園内で発症が確認されていなくても、感染の時期になったらマスクを着用することをおすすめします。発症を確認する前に予防をすることで、感染のリスクはだいぶ低くなりますよ。

子どもの体調の変化には常に気を配る

子どもは体調の変化を自分で周囲に伝えることができません。大人とは違い、発熱していても動き回ったりと元気なこともあり、気が付いた時にはかなり熱が上がっているという状態のときも…。もちろん重症化することは避けたいですし、感染拡大を防ぐという意味でも、子どもの体調の変化には敏感になるように心がけましょう。

例えば、いつもよりも食欲がない。なんだか機嫌が悪い。反対にいつも以上にテンションが高く動き回ることが多いという場合にも、体調を崩す前兆である可能性もあります。子どもの体調の変化を感じ取るためには、普段の様子をしっかりと把握しておくことが大切です。

普段と少しでも違うと感じた時には、こまめな検温を行い注意深く見守るようにしましょう。また、子どもは睡眠中に熱が上がることも多いので、午睡後の検温は必ず行いましょう。

アルコールによる消毒を毎日行う

保育園は集団生活の場ですので、玩具の貸し借りも日常的に行われますし、0,1歳児ではよだれが付いたままの手で、床や壁、棚などを触る場面も多くみられます。保育室内にあるもの全てが感染源になりうるのですよね。

物を通して感染することを予防するためには、消毒が効果的です。インフルエンザウイルスでしたら、アルコール除菌が効果がありますし、手足口病やヘルパンギーナを発症するウイルスに効果的な酸性のアルコールもあります。

流行している感染症に対応できる消毒方法を把握し、午睡中や保育後などには必ず消毒を行うようにしましょう。また、手指の消毒にもアルコールは効果的ですので、おむつ替えの後や子どもの鼻を拭いた後などには保育士の手指を消毒することで感染の予防につながります。

子どもの場合には肌が荒れてしまう可能性もありますので、アルコールによる手指の消毒は避けたほうが良いでしょう。

インフルエンザの予防接種を受ける

冬に大流行するインフルエンザは予防接種をしたからと言って必ず感染しないというわけではありません。しかし、予防接種を受けることによって症状が軽くすんだり短期間で症状が治まる可能性が高いのです。

そのため、子どもから感染する可能性の高い保育士としては、ぜひ予防接種を受けることをおすすめします。保育園によっては、補助が出る場合もありますので確認してみてくださいね。

感染症の予防には日ごろからの心がけが大切

感染症を予防するために効果的な方法を5つご紹介しました。もちろん感染症の流行時期に意識して予防をすることは大切ですが、日ごろから睡眠をしっかりと取る、栄養のある食事を摂るように心がけるなど規則正しい生活習慣を身に着けることも、感染症を予防するためには大切です。

また、手洗いうがいや保育室の消毒も感染症の流行時期だけではなく、常に行うことで習慣となりますので、ぜひ普段から心がけてみてくださいね。