保育士が忙しい4月を上手に乗り切る4つのコツ

保育士は1年を通して忙しい職業ですが、新しい年度が始まる4月は特に忙しい時期です。新入園児の対応や新しい保育士を交えてのクラス編成、新たな環境に子どもも保育士も落ち着かず、毎日バタバタと過ぎていく…というのが4月の保育園の様子ではないでしょうか?

この忙しい時期を乗り切るためには、ちょっとした心がけとコツがあります。忙しくて何から手を付ければ良いかわからない!という時には、ぜひ試してみてくださいね。

子どもとの関わりが第一優先、計画保育は極力控えて

4月は子どもにとっても落ち着かない時期です。保育園生活を初めて経験する新入園児はもちろんですが、進級児であっても担任が変わったり、お友達の顔ぶれが変わることは大きなできごと。そわそわしたり、突然登園時に泣くようになってしまったり…。
特に新入園児が多いクラスでは、担任と進級児との関わりが減り不安定になる子どもも少なくありません。

そんな4月に1番大切なことは、とにかく子どもとじっくりと関わることです。例えば、このようなことを心がけてみてください。

 子ども達が好きな遊びを保育士も一緒に楽しむ
 膝の上に抱きながら1対1で関わる
 登園時に泣く場合には子どもが興味を示すものを用意しておく

子どもの気持ちに寄り添って関わることで保育士のことを好きになってもらいましょう。

保育園の活動の中では、年齢や発達に合った制作や集団遊びなどの計画保育も重要ですが、4月は極力控えた方が良いでしょう。子どもが、新しいクラスでの生活と保育士に慣れることを目標にしてみてくださいね。

複数担任の場合は意見交換を行う時間を大切に

保育園は複数の保育士でクラスを担当することが多くなります。その中で、キャリアがある保育士がリーダーになることが多いですが、担任はあくまでもクラスを担当している保育士全員です。

同じ保育園で働いていても細かな保育観の違いは必ずあります。4月はそんな担任同士の保育をすり合わせる時期でもあります。保育には正解はありませんので、1人ひとり保育方法が違うのは問題ありません。色々な保育士に出会うことは子どもにとってもプラスになりますね。

ただ、同じことをしてもこの先生には注意されるけれど、この先生は何も言わない。身の回りことの援助のやり方が違うなど、子どもに戸惑いを与える違いはすり合わせが必要です。

4月の間にお互いの保育で気になったところや、保育内容を担任同士で話し合うことは、その後の円滑なクラス作りに役立ちますし、子どもの成長を手助けする意味でも重要になります。

話し合いでは、先輩保育士に全てを従わなければならないというわけではありませんので、自分の意見もどんどん伝えましょう。意見を交換する中で保育士同士の絆も生まれますし、保育の幅も広がっていきますよ。

仕事には優先順位をつけて

4月は新年度の書類作成や保育室の環境設定など、子どもとの関わりの他にもやることが山積みです。もちろん、子どもとの関わりが第一優先ですが、それ以外の仕事は全てを一度に終わらせようとせずに優先順位を付けるようにしましょう。

その日に終わらせなければならない仕事をまずは優先的に。それが終わったら、翌日までの仕事、その週の間に終わらせるべき仕事と優先度の低い仕事も行うようにしていきます。

優先度の低い仕事から始めてしまい、結局残業という事態にならないように、初めに優先順位を決めておくと良いですね。

休める時にしっかりと休む

4月は知らず知らずのうちに疲れが溜まっていく時期です。気が張っていて自分では気付かないかもしれませんが身体は正直。5月の連休明けに疲れが出て、体調を崩してしまう人も少なくありません。

そうならないためには、こんなことに気をつけてみてください。

 自宅に帰ったらしっかりと身体を休める
 持ち帰り仕事や残業は時間を決めて行う
 休みの日には自分のリフレッシュを1番に

しっかりと休むことで、また翌日からの忙しい日々を乗り切ることができますよ。自分の身体を労わる気持ちを持つことも4月を乗り切るコツです。

自分も子どもも頑張りすぎない環境作りで4月を乗り切ろう

新しい環境の中で、保育士も子どもも緊張したり落ち着かなかったり…それが4月の保育園の様子です。

新年度だから頑張らなければと思ってしまいがちですが、その頑張りが子どもの負担になってしまう可能性もあります。

子どもとゆっくりと関わる時間と自宅で身体を休める時間を大切に、頑張りすぎない保育で4月を乗り切ってくださいね。