ベテラン保育士が伝授!押さえておきたい連絡帳の書き方のコツ3つ、例文もあり

連絡帳の書き方・コツ

保育園は園での生活時間も長く、保護者の方とも毎日会えるとは限りません。子どもの様子を共有できるのは、連絡帳のやり取りです。たかが連絡帳されど連絡帳。

保育園の連絡帳は内容一つでちゃんと自分の子を見てくれていると、保護者の安心・信頼にもつながります。しかし、慣れないと書くのも一苦労。でもコツさえつかめば大丈夫です。読みたくなる連絡帳の書き方、コツをご紹介します。

連絡帳はその子の一日で一番伝えたい事を書く

連絡帳はその1日のその子どものトップエピソードを書きます。大体は、主活動での様子を書くのがよいでしょう。

時にはちょっとした合間に面白い事や頑張った事など、その子どもの今日輝いていたエピソードがあれば書きます。個人差、個性と子どもの成長はそれぞれです。

ネガティブな事は避け、不安をあおったり他の子どもと比べるような事は書かないようにしましょう。

良いところを書き、その子どもの成長を共感しながら書くことがポイントになります。

活動のねらいを書く

毎日主活動をしますよね。そのねらいを時々書くのも大事です。ねらいを交えながらの子どもの様子を書くと、保護者の理解・信頼度が上がります。

例えば、泥んこ遊びですが、「汚れる・汚い」という理由から良い顔をしない保護者の方もいます。

今日は、裸足になり大胆に遊びました。
いつものサラサラな砂が、
水をかけるとドロドロになったり、
バケツなど型抜きをしケーキを作ったり変化を楽しみました。

このように書くことで、泥んこ遊びの目的、その子の様子も伝わります。

友達同士のトラブルなどは口頭で伝える

連絡帳は保護者の方との大切なコミュニケーションになりますが、すべて書いていいか?というとそういうわけではありません。

例えば、友達同士のけんか。特に引っ掻いた、噛みついたなどは連絡帳に書くと伝えきれません。必ず直接どのような原因・対処をしたか、そして謝罪が必要になります。

書いた物での報告は保護者はよけいに不安になり、誤解を招いてしまいます。口頭で伝え、直接聞く事で保護者も安心し、誠意が伝わります。

連絡帳の書き方 例文

それではいくつか例文をご紹介します。日々のコミュニケーションに役立ててみてください。

1: 今日は、みんなで砂遊びをしました。最初は、砂を嫌がっていましたが、お友達の遊ぶ姿を見て、やる気スイッチON!大きな山を作っていました。最後は、怪獣になって山を崩し大胆に遊びました。

【解説】
ネガティブな事書いているように思いますが、これは、子どもの変化で最終的には楽しんだ事を書いているので、成長が伺える書き方になります。

2: お母さんの質問についてですが、給食は、苦手なお野菜とにらめっこしながらも、お友達が「食べられた!」と報告しているのを見て、○○くんも頑張って食べて嬉しそうに報告してくれてますよ。本当は食べられるけど、家では甘えてるのかな?「給食で食べたんでしょ!ママも見たいな」と誘い、嫌がったら無理に食べさせず、食べた時は、たくさんほめてあげてくださいね。

【解説】
保護者からの質問は必ず答えましょう。質問例として、「最近家で好き嫌いが多く、嫌いな物は絶対に食べないのですが、園ではどうですか?」とあった場合園での様子、アドバイスを書きましょう。上から目線ではなく一緒に考え、寄り添うことが大事です。

3: お昼寝中何度か咳をしていました。クラスに風邪でお休みの子が増えているので、お家でも様子を見てください。よろしくお願いします。

【解説】
保護者の方は必ずしもすべてのお知らせを読んでいるとは限りません。感染症の子どもがいる場合は、お知らせとして貼り、個々の体調、ちょっとしたケガは書き、口頭で伝えるように引き継ぎしてでも伝えます。

以上連絡帳の書くコツと注意点でした。園によってそれぞれ書き方はありますが、大事なお子さんを預かっているので、「ちゃんと子どもを見ているから安心してください」とアピールしていることにもなります。

子どもの成長を共感しながら、保護者の方が読むのが楽しみになるような連絡帳を書けるよう、心がけてみてください。

初めて連絡帳を書く、どのように書き始めたら良いか悩んでいる場合はこちらの記事も参考にしてくださいね。保育園初日の連絡帳の書き方を解説しています。

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2018.07.07