保育士になると保護者の方との関わり方が、一番悩むのではないでしょうか?しかし、子どもを保護者と保育士とで一緒に子育てをしていると思えば、子どもの話をすることで、寄り添い・共感することができます。そして保護者の方とのコミュニケーションも自然に、スムーズにとれるようになります。
保護者に寄り添いながら話かける
保護者の送迎時間でなかなか会えない事もあります。そのため、連絡帳のやり取りは重要てすが、会えたらどんな話をすればいいか保護者との関わり方に迷うこともあるでしょう。まずは、最近の様子やその子どものエピソードなど、連絡帳に書けなかった話をしてみましょう。
保育士も慣れれば保護者に声掛けも自然といけますが、慣れないとなかなか話かけるタイミングが分からなくなりますよね。例えば「お帰りなさい。今日は暑かったですね。体調は大丈夫ですか?」などちょっと世間話をしたり、保護者を労う言葉をかけると、保護者からも話を振ってくれるので話しやすくもなります。
なかなか話せていない保護者の方には、例えば「お帰りなさい。最近なかなかお話できずすみません」と言うのもよいでしょう。気にかけてくれてたんだと思える一言は、気の持っていき方が変わってきます。
話しかける一言目が大事
保育士が話かける一言目は、何気に大事です。例えば「お帰りなさい。今ちょっといいですか?」という言葉だと、「えっ?何だろう??はい、大丈夫です」と保護者は、構えて話を聞こうとします。
例えば、「お帰りなさい。今日は雨が凄かったですね。」などと世間話、天気の話から入れば「そうビショビショで」など話が広がります。
どちらが話かけられて話しやすいでしょうか?同じ内容を話そうとしても、話かける一言目はとても大切です。
保護者に関わるには、聞き上手になる
保護者と話す時、一方的に話すのではなく、聞き上手になるように心がけましょう。例えば、「最近子どもの様子がおかしい」と思った時、さまざまな角度で原因を探ります。その中で保護者にも何か原因がないか知るチャンスにもなります。
例えば、「最近お忙しいそうですが、身体大丈夫ですか?」と寄り添いながら話すと、「最近忙しくイライラして夫婦喧嘩した」「忙しくてかまってあげれない」と、悩みが出てくることもあります。保護者のモヤモヤなどが子どもに現れることもあります。保護者のモヤモヤを取ることで、子どもも落ち着いてきます。
そのため、保護者の話を聞き、悩み・愚痴を聞いてあげることも大事なのです。家事・育児・仕事をやりこなすのはとても大変なので、子どもと関係ないと思わず、話を聞いてあげるのも保育士の仕事です。そのような寄り添う関わり方で、保護者との信頼関係も築けます。
誠実に対応が大事
ケガの対応は、どんな小さな怪我でも連絡は必要です。保育士と保護者がその傷をどう思うかは、人それぞれなので、保育士の価値観で判断してしまうと、子どもを預ける事に不安になってしまいます。
基本は連絡帳や手紙で「今日園庭で遊んでいたら、転んでしまいました。消毒しましたが、怪我をさせてしまいすみませんでした」と書き、なおかつ口頭でも伝えましょう。
言わないのと、言うのでは全く保護者の感じ方も違います。誠実に対応し、コミュニケーションをとるようにしましょう。
担任だけで抱えきれない場合は園で抱える
保護者の中には、いろいろ言ってくることもあります。園全体に関わる事や園の方針に対しての事となってきたら、主任・園長に対応してもらいましょう。しかし、このような場合は、自分一人で対応するより主任・園長に相談し、判断を仰ぐ事をおすすめします。
保護者との対応は、「わざわざそこまでしてくれるの!」と思われたら関わり方はバッチリです。
保護者の方の対応に神経をすり減らしてしまうこともあるかもしれませんが、丁寧な対応ができることに越したことはありません。保護者との関係がよければ、保育もしやすくなります。ぜひ心がけてみてください。