保育園では子どもの人数に対する保育士の人数が決められているので、複数の保育士でクラスを担当することが多くなります。
担任同士の関係はそのままクラスの雰囲気に繋がりますので、同じクラスを担当する保育士との相性は重要です。他の保育士以上に連携を密に取り、関係を作る必要があるのですよね。
しかし、同じクラスの担任になったからと言って、相性が良いとは限りません。時には、「ペアの保育士と合わない!」という悩みを抱えることも…。
そんな悩みを抱えつらいと感じた時にどう対処すれば良いのか。ぜひ試してもらいたい方法をご紹介します。
クラス会議で意見交換をしてみよう
ペアの保育士と合わないと悩んでいるということは、相手も同じように感じている可能性が高いです。お互いに「合わない」と感じているので、クラスの雰囲気はギクシャク。さらに保育がやり辛くて悩むという悪循環ですね。
その状態を解消するためには、まずはクラス会議を開いてお互いの意見や保育観についての意見交換をする必要があります。
- 子どもへの声掛けの仕方
- 身の回りのことへの援助方法
- 遊びの設定
- 事務仕事の進め方
など、自分はこんな風に心掛けながら保育をしているという正直な意見をペアの保育士に伝えてみましょう。そしてペアの保育士の考えや意見もしっかりと受け止めます。
その中で意見がぶつかることもたくさんありますが、相手の意見で受け入れられることを見つけることで、少しずつわだかまりが解けていきますよ。
全ての意見を同じにする必要はありません。相手の考えを知ることで、保育の幅が広がるというメリットもあります。
ペアの保育士の良いところを見つけてみよう
ペアの保育士と合わないと感じた時ほど、相手の良いところを探してみましょう。
- 仕事が遅いと思っていたけれど丁寧でミスがない
- 子どもをまとめられないけれど、子どもの目線に立って思い切り遊んでいる
- 厳しく指導されてつらいと感じていたけれど、自分の仕事もきっちりとこなしている
など、相手と合わないと感じていた部分が実は、相手の良いところでもあったことに気付くこともあります。
相手の良いところを認め、「○○さんは子どもと遊ぶのが上手ですね」「いつも仕事をしっかりと終わらせていて尊敬しています」と伝えることで、相手からの好感度もアップするはずです。
褒められて嫌がる人はいません。良いところを見つけて円滑なコミュニケーションを目指しましょう。
主任や園長に相談してみよう
ペアの保育士と合わないことでクラスぎくしゃくとしている。子どもが落ち着かないなど子ども達への影響がみられる時には、自分だけで解決しようとせずに、園長や主任に相談をしましょう。
その状態でクラスを運営することは自分自身もつらいですし、子ども達の活動に支障が出ます。
その後、ペアの保育士も交えて話し合いという流れに。それでも、関係が修復できない時には、クラス担任のペアを変えたり、主任がクラスに入るなどクラス運営を一番に考えた判断を園長がします。
主任保育士がクラスに入ることで、お互いに保育を見直す良い機会となり、関係が改善されることもありますよ。
自分1人で悩むよりも、上司に間に入ってもらうことでスムーズに解決できる場合も多いので、悩んだ時には周りに頼ることも1つの方法です。
そんな状況に陥ったときには、まずは相手との話し合い。そして良いところを見つけて会話のきっかけを作ってみましょう。それでも、関係が改善できないときには、我慢をせずに園長や主任に相談をしてみてください。
円滑なクラス運営は園全体にとっても重要な課題ですので、きっと力になってくれるはずですよ。