子どもを支援する立場にある保育士ですが、つい口にしてしまった言葉で、子どもを傷つけてしまうこともあるかと思います。子どもを悲しませないように、NGワードは避けたいですよね。NGワードには『子どもを否定する言葉』が多く使われています。
NGワード1: あだ名で呼ぶ
保育士は、愛称を込めてあだ名で呼んでいるのかもしれませんが、その言葉は子どもを傷つけていませんか。他の子は○○ちゃんと呼ぶのに、私だけ…と思っているかもしれませんよ。
かわいいものならまだいいかもしれませんが、「おそんぼ○○ちゃん」とか、「泣き虫○○くん」と呼ばれると悲しい気持ちになりますね。子ども達は平等に接してあげましょう。
NGワード2: ~できない
「いつまで経っても○○できないね。」などと言われると、子どもなりに頑張っているのに、自分を否定された気持ちになってしまいます。保育士は、子どもができるように支援する立場にいることを忘れないでください。
NGワード3: 我慢しなさい
子どもは保育士の都合など関係なく、自分の欲求を訴えます。活動中などに「おしっこ」「ここが痛い」など言われても、すぐに対応できないことがあるかもしれません。そんな時、つい「我慢しなさい」と言ってしまうことはありませんか。
子どもは何かしら不快感があって訴えているのに、我慢を強いられたら辛いです。それに、おしっこを失敗してしまったり、怪我や病気をしているのであれば大変ですよね。
活動中でとっさに対応できなくても「そうなの?」「大丈夫?」と気持ちを受け入れてあげましょう。そうしてワンクッションおいてから落ち着いて対応を考えるといいです。
NGワード4: 悪い子だね
友達にいじわるした時、イタズラした時、悪いことをして注意することは大事ですが、「悪い子」と子どもを決めつけてしまう言い方は良くありませんね。子どもが自分のことを悪い子なんだと思い込んでしまうかもしれません。
どうしていけないのか話をし、改善してもらうことが大事ですので、悪い子と思いこませてしまうのは良くありません。
NGワード5: 好きじゃない
「先生、○○する子は好きじゃないな。」と言われると、子どもは素直に受け取り、保育士に好かれていないと思ってしまうかもしれません。
子どもは保育士のことが好きなのに、自分は好かれていない…そう思うのはとても悲しいことですね。いじわるを辞めてほしいなら、「いじわるすると、相手の子も先生も悲しいよ」など、どうしていじわるがいけないのか理由を伝えましょう。
NGワード6: ~しなさい
無理やり言うことを聞かせるような言葉がけは良くありません。例えば、「早く着替えなさい」と言われると、子どもは着替えにやる気が出て、早くできるのでしょうか。むしろ、子どものやる気がなくなってしまいますよね。
怒られたその場はやるかもしれませんが、その場限りです。次に同じような場面になった時に、あの時怒られたな…と思うと、やっぱりやる気は起きませんよね。
無理やりやらせるのではなく、「○○くん、着替えできる?着替えが終わったらみんなで給食を食べよう。今日のメニューは何かなぁ、楽しみだね。」など、楽しみを混ぜるなどして、子どものやる気を引き出してあげましょう。
子どもを否定する言葉は使わない
子どもに対して否定する言葉は、成長の芽を採ってしまうだけでなく、子どもとの関係も崩れてしまいかねません。とっさに出ることもあるかもしれませんが、否定することは言わないようにと、頭の隅において気を付けるようにしましょう。