保育士として働き始める1年目は、保育に対するあこがれや希望でいっぱい。しかし、いざ働き始めると、仕事が辛い、辞めたいと考えることも多いでしょう。仕事量の多さに追いつけなくなったり、保育も失敗続き。努力を重ねているつもりだけど、全然上手くいかないこともあります。そんな保育士1年目、上手に乗り切っていくポイントをご紹介します。
保育士1年目はとにかく現場で学ぶことが多い時期
仕事が上手くいかないことを思い詰めすぎないことです。学校で学んできたとはいえ、実際の保育は現場で学ぶことの方が多いのです。
書類の書き方なんて、学校の授業では教えてくれませんでしたよね。繰り返し現場の数を踏むことで学んでいく時間なので、上手くできなかったことをくよくよするより、これも1つの経験だと受け入れることが大切です。
同じ失敗を繰り返さないためにメモをとる
1年目に失敗はつきものです。大事なのは、同じ失敗を何度も繰り返さないことです。そのためにもメモはこまめにとり、1日が終わったらそのメモを読み返して復習することが大事です。
1度めで覚えられなくても、2回、3回と同じことをメモしていれば、自然に頭に入ってくることもあります。
聞いた方が近道かも!先輩に大いに尋ねよう
分からないことを分からないままにしておくのはいいことではありません。質問をして答えてもらえるのは1年目の特権です。疑問に思うことは何でも質問してみましょう。
保護者の対応や子どものお世話に関することなど、自分で考えていても気が付くまでには時間がかかります。調べても分からないこともあり、聞いた方が断然近道の場合もあります。
例えば、保護者からこのような質問がお手帳であったが、どのような言い回しで返すのがベストか、この子はのりの使い方が上手くないのでどのように指導したらいいかアドバイスがほしいなど、聞いてしまった方が早いでしょう。
先輩保育士に質問しにくいようでしたら、主任保育士を頼ってみてください。質問というより、相談という形で話を持ちかけると、主任保育士も対応しやすいはずです。
しつこいくらいに質問しても、この保育士はやる気に満ち溢れているんだと捉えてもらえるかもかもしれません。
良い環境が整っていれば自分らしい保育ができるはず
自分の働いている保育園の人間関係が悪い場合や、とにかく頭ごなしに叱られる環境にいる1年目の保育士さん、その環境はおかしいのかもしれません。
本来、1年目の保育士は保育を通して育ててもらっている、というくらいで良いはずです。もちろん、だからと言って叱られないわけでありません。保育士の1年目は保育士のいいところを伸ばすために指導してもらう期間として考えたいところです。
ミスをするたびに頭ごなしに叱られる環境は、保育士の成長に適しているとは言えません。もし、このままでは自分の成長につながらないと感じたら、転職して環境を変えてみるのも1つの方法です。環境が整えばきっと、自分らしい保育ができるようになることでしょう。
今は辛い、辞めたいと感じてもこれから楽しくなっていく時期
どうしても耐えられないのならば辞めるのも選択肢の1つです。しかし、まだ保育士1年目。これからもっと保育技術が身について、保育がどんどん楽しくなっていく時期です。
書類の書き方だって、慣れてくれば早く仕上げることができるし、保育技術が上がれば、子ども達との時間ももっと楽しいものになりますよ。
1年目に失敗はつきものですので、まずは前向きに取り組んでみてください。そして、状況によっては働く環境を変えることを恐れないでください。