保育士が育休から現場に復職するまでにやっておくべき4つのこと

産休と育休を経て保育士として職場復帰をする時には、出産前とは違った不安や戸惑いがありますよね。復職後にスムーズに仕事をするためには、復帰前に様々な状況を想定して準備をしておくことが1番です。復職する前に保育士がすべきこと、4つご紹介します。

復職に必ず職場に顔を出し、同僚との関係を作っておく

育休の取得は働く人の権利ですが、年度途中の育休取得では特に同僚に負担をかけていることは事実です。育休取得前に良好な関係を築けていたからと言って、その関係に甘えてしまうと職場復帰後にも良好な関係が続くとは限りません。

また、子どもを育てながら仕事をするということは、同僚に助けてもらわなければいけない場面が必ず出てきます。育休は権利だから、子育て中だから助けてもらって当たり前という態度では、同僚も良い気持ちはしませんよね。

育休中にできることは復帰前に職場に顔を出して、同僚へ感謝の気持ちを伝えることです。頻繁に訪れていると、仕事が忙しいのに遊びに来る配慮の足りない人と思われてしまいますので、顔を出す前には必ず園側の都合を聞き、行事前などの忙しい時期は避けるようにしましょう。

同僚だけではなく、復帰後に担当するかもしれない子どもとも出会える機会ですので、子ども達にも笑顔で挨拶を忘れずに!

復職後の生活パターンを想定して、生活リズムを作っておく

子どもを保育園に預けて働き始めると、出勤時間や退社時間によって、育休中とは違う生活リズムとなります。例えば起床時間や就寝時間はどうでしょう?

保育園に入園したからと言って、子どもの生活リズムはすぐにはかえられませんので、保育園への入園が決まったら、登園時間に合わせて起床する、起床時間に合わせて就寝するという習慣をつけるようにしましょう。

また、家事をする時間帯も育休中とは変わりますので、職場復帰後の時間を想定して少しずつ慣れていけると、職場復帰後の家事がスムーズに行えますよ。

もしもの時に手助けをしてくれる人を見つけておく

保育園に入って初めの年は特に、子どもが体調を崩すことが多くあります。また、復職して
しばらくすると疲れがたまって、自分自身が体調を崩すことも…。

そんな時に手助けをしてくれる人は重要な存在です。例えば、子どもが発熱をしている間は仕事を休むけれど、熱は下がったけれどまだ本調子ではないからもう1日様子を見て休ませたい。しかし熱は下がっているのに、仕事を休むと言いづらいという時にも、祖父母など手助けをしてくれる人がいれば、子どもに無理をさせることなく様子を見て保育園を休ませることができます。

子育てをしながら仕事をする状況では、子どもの体調不良で仕事を休むことは避けられません。そんな時に、手助けをしてくれる存在はとても心強いものです。

自分の体調不良の時にも同じです。体調を崩した状態で育児をすることで、体調が悪化したり子どもに風邪をうつしてしまうこともあります。無理をせず周りの人に頼れる状況を復職前に作っておくことで、気持ちの面でも安心して働くことができますよ。

復職前に育児、家事の導線を作る

仕事が始まると、朝の時間と子どもを保育園に迎えに行って帰宅したあとの時間はまさに分刻みのスケジュールです。

子どもの相手をしながら夕食を作り、夕食を食べさせてお風呂に入れ、翌日の準備をして洗濯を回す…就寝時には疲れて子どもと一緒に眠ってしまうということも少なくありません。

そんな分刻みのスケジュールの中では、必要な物を取りに行く時間すら無駄に感じます。そうならないためには、どれだけ家の中を移動せずに育児と家事をこなせるかを考えて物の置き場所を決めましょう。

例えば、保育園に持っていく着替えを元々は寝室に置いていたものをリビングへ移動。夕食を作っている間に子どもの様子を見れるよう、キッチンの一角、危険のないスペースに小さな子どもスペースを作るなど、工夫してみましょう。

家事、育児の導線を作り時間を短縮することで、子どもと触れ合う時間が増えますよ。

育児経験のある保育士は大きな戦力!

復職するにあたって、以前と同じように働けずに同僚に迷惑をかけるのではないかという不安もあるかと思います。しかし育児経験のある保育士は、他の保育士にとっても保護者にとっても力強い存在です。
そして我が子の子育てにおいても、保育士としての経験が役立つことも少なくはありません。

事前の準備を整えて自分自身が安心できる状態を作ることで、仕事も子育ても余裕を持って行うことができますよ。