保育士に多い病気の一つに、膀胱炎があるのをご存知でしたか。保育士は常に子どもの様子を見ていなければならないので、トイレに行く暇があまりなく、膀胱炎になってしまう人が多いのです。膀胱炎を予防するためにも、トイレにはこまめに行くことが大切です。
膀胱炎は進行すると急性腎盂炎になる恐れも
膀胱炎とは、膀胱に長く尿が留まることによって菌が繁殖し、炎症を起こしてしまう症状のことをいいます。
初期の頃は、なんだかトイレが近い、残尿感があるという位の症状なのですが、放置していると排尿時に痛みが起こり尿の色がオレンジ色になったり、血尿と共に腹部の激しい痛みに襲われることもあります。
更に進行すると熱が上がり、急性腎盂炎になってしまいます。ここまでくると、とても仕事に出られるような状態ではなくなってしまいますので、おかしいと思ったら早めに対処することが大切です
きちんとトイレに行くことで膀胱炎は予防できる
膀胱炎はこまめにトイレに行くことで予防することができます。とはいえ、保育士は忙しいので、トイレにこまめに行くことは難しいですよね。
活動の合間や、子ども達のトイレタイムに一緒に行くなど、なるべく行くようにしましょう。
菌は大体3時間トイレに行かないと繁殖を始めるそうなので、3時間に一回はトイレに行くように意識しましょう。
そして菌が繁殖しないよう、常に下着は清潔にするように心がけると良いでしょう。
自分で膀胱炎の症状は改善可能、でもひどいようなら通院を
膀胱炎かなと思っても、忙しくてなかなか病院にいく暇がないという場合は、軽度であれば自分で対処することもできます。
水を多くこまめにとり、トイレの回数を増やすことで、膀胱の中の菌を外に追い出すという方法です。とはいえ、尿の色が濃くなってきていたり、排尿痛が始まっているほど症状が進んでいる場合は、すぐにでも通院しましょう。
腎盂炎にまで進行してしまうと、熱が上がり痛みでとても辛い思いをします。
膀胱炎は抗生剤の薬で治療、通院は最低2回必要
通院は、婦人科か泌尿科に行きましょう。
治療は尿の検査を行い、抗生剤の薬で様子を見ます。飲みきったころにもう一度尿検査を行い、菌がいなくなっていれば治療完了です。
抗生剤があわないと菌ないなくならないので、忙しいとは思いますが通院は2回必要です。
膀胱炎をしっかり予防しよう
膀胱炎は進行するととても辛い病気です。保育が忙しく、トイレになかなか行けないのも分かりますが、体を壊して通院が必要になったり、仕事を休まなければならなくなる方が大変ですね。
流行性の病気とは違い、予防をすれば確実に防げる病気ですので、自分は大丈夫と思わずしっかり予防をしましょう。