一日の保育活動をスムーズに行うために必要な日案ですが、製作するのが苦手という方は多いのではないでしょうか。日案にもいくつかのタイプがありますが、どの日案も効率よく書くには、いくつかのポイントがありますので、紹介していきます。
日案は時間との闘いなので、効率よく仕上げたい
日案は、園によっては毎日必要だったり、特別な行事や特別な活動の日のみ必要だったりします。また、自分の担任するクラスの分だけ作るという場合もあれば、園全体の行事のための日案を作るという場合もあるでしょう。
日案などの指導案は、活動日までに仕上げチェックをしてもらわなければならないため、製作は時間との戦いとなります。なるべく効率よく作りたいですね。
日案を効率よく仕上げるための4つの方法

日案を効率よく仕上げるための4つの方法
日案を効率よく仕上げるために、いくつかおすすめの方法があるのでご紹介します。
思い切って下書きをやめてしまう
鉛筆で下書きをし、ペンで清書して消しゴム。間違いがなく確実な方法ですが、時間がかかってしまいます。用紙を2枚用意し、1枚は試し書き用にしてみてください。
まず、1枚に一発書きで案を書いていきます。間違えたら消しゴムでも斜線でも、早く書類が仕上げられる方法で書きます。自分だけがわかる文字で構いませんので、頭の中の文字を並べていきます。
それが仕上がったら、2枚目の紙に書き写していきます。最初から丁寧に書くよりも、頭の中でまとめていることをスラスラ書けるので、やりやすいです。
付箋を活用しよう
1枚目の案には、ポイントとなるところや、文章を書き足したいところ、重要なところに付箋を貼ります。なるべくシンプルなものや、蛍光色だと見やすいです。
消せるペンを使ってみる
ペン書きをした時に、間違えて修正テープを使うより、こすることで消えるペンはとても便利です。ただし、時間がたつと薄くなるものもありますので、気をつけましょう。可能なら、書いた後にコピーを取って提出するといいです。
お手帳を書くときや、手書きのお便りにも向いていますよ。
昔の書類や雑誌の案を参考にする
そもそも書くのが苦手という方は、前年度の保育士の書類を見せてもらったり、雑誌や参考書の案を見てみるといいでしょう。その年によって子ども達の様子は違いますので、あくまで参考です。
例えば、前年度の子ども達が同じ時期は、どんな歌を歌っていて、どんな製作をして、ハサミやのりはどの程度使えたのかなどは、参考になるでしょう。
日案を書く上で押さえたい6つのポイント

日案を書く上で押さえたい6つのポイント
日案を書く上で、いくつか押さえなければならないポイントがあります。
子どもの発達の様子
指導案は、子どもの発達に合わせて製作します。毎日、生活を共にする子ども達の様子ですから、発達の様子は具体的に文章に表せるようにしたいです。ぼんやりと保育をするのではなく、しっかりと子ども達の姿を見てあげたいですね。
ねらいをきめる
以前に書いた日案はありますか。必ず反省を記入していると思いますので、それを踏まえたねらいを考えましょう。
活動内容
ねらいを踏まえた活動内容にしましょう。「以前はこんなことができるようになった」ということがあれば「次はこんな体験をさせたい」と、具体的に上げてみます。
メインの活動を軸に、子どもの様子も踏まえながら準備の時間などを設定していきます。詰め込み過ぎず、余裕をもった時間設定にしましょう。
環境
活動内容が決まったら、それに伴った環境構成を考えます。用意するものは何か、スムーズに活動するにはどのように配置すればいいのか、トラブルが予想される場合はあらかじめ対策をしておくなど、実際に活動している様子をシュミレーションしながら書きだしていきましょう。
週案に沿った内容で考え、柔軟に対応を
基本的には、週案に沿って活動しますが、例えば前日の製作で時間がかかったりし、翌日も頑張りたいという場合は、週案に無理に縛られる必要はありません。
週案はあくまで計画ですので、その時の子ども達の様子に合った案に変更するのもいいでしょう。
天候の把握
戸外遊びや散歩に関する日案を作る場合は、天気のチェックも忘れずに行います。天候が悪くなった時の活動も考えておきましょう。
保育園の書類は大変ですが、ポイントを押さえ、回数を重ねることで効率よく書けるようになることでしょう。内容も、より充実したものに仕上がります。頑張ってくださいね。