保育士1年目で担任を任されると「自分に務まるのだろうか」と不安になってしまいますよね。複数担任ではなく1人担任の場合にはなおさらのこと。
我が子を預ける保護者の立場としても、「1年目の先生だけど大丈夫かしら?」という不安を抱きます。
しかし、少しの工夫と配慮で「1年目の保育士だから不安」ではなく「1年目なのに頼りになる保育士」に印象ががらりと変わるのです。
保育士1年目で担任になり不安を抱えている皆さんへ。今すぐに実践にしてもらいたい3つのことをご紹介します。
1年目でも保育のプロ!自信を持って子どもと関わる
1年目の保育士であっても、保育の勉強を重ね保育士資格を持っている保育のプロです。プロとしての自信を持って子どもと関わりましょう。
例えば4月当初、慣れ親しんだ保育室と保育士から離れ新しい環境で過ごし始める子どもは、登園時に泣くことも少なくありません。
昨年度までは泣いていなかったのに、突然泣き出した我が子に保護者は不安を抱きます。
そんな時こそ保育士の腕の見せどころ。
「泣き止んでくれるかな?」という不安な気持ちはぐっと押し込めて、笑顔で「だいじょうぶですよ」と子どもをお預かりしましょう。
保育士が不安な顔をしていると、子どもも保護者も余計に不安になります。
とりあえず笑顔で預かり、子どもが喜ぶ遊びに誘う。泣き止んだら、どんな方法で泣き止んで、その後どのように過ごしたのかを降園時に詳しく保護者に伝えると安心してくれますよ。
分からないことはその日のうちに先輩に聞く
保育士1年目の頃は、全ての仕事が手探り状態です。書類の書き方1つにしても、分からないことだらけ…。そんな時には、何が分からないのかを具体的にしたうえで、主任や先輩保育士に尋ねましょう。
分からないことをそのままにしておくと、その後の仕事に必ず支障が出ます。「タイミングを見て聞こう」と先延ばしにしていると、あやふやなまま日にちが過ぎていきますので、分からないことはその日のうちに聞くが基本です。
どうしても聞く時間がない時には、質問することを忘れないようにメモをしておいてくださいね。
どんどん仕事を教えてもらって覚えることが、1年目の保育士には求められています。
保育のお手本を見つけて保育の幅を広げる
「保育士は経験がものを言う」と良く言いますが、実際に経験を積む中で保育の幅が広がっていきます。
歌や手遊びのレパートリー
寝かしつけの方法
子どもが落ち着かない時に落ちつかせる方法
赤ちゃんがミルクを飲んでくれない時の対応方法
他にもたくさんありますが、これら全てが保育の幅です。
保育には正解がありません。自分で経験する中でどのように遊べば子どもが楽しんでくれるのか。気持ちよく眠ってくれるのかなどを学び、保育の幅を広げていくのですよね。
では1年目の保育士は保育の幅を広げることが不可能なのかと言うと、そうではありません。経験の浅い保育士が、保育の幅を広げる方法は1つ。より多くの「保育のお手本」を見つけることです。
一緒に組んでいる先輩保育士だけではなく、早朝や延長保育の時の他クラスの先輩保育士の保育。保育歴の長いパート保育士の保育。
実習生の時に指導してくれた保育士の保育など、自分が「真似したい」と感じた保育は大いに取り入れて、保育の幅を広げていきましょう。
だれでも初めは真似から始まります。続けていくうちに、徐々に自分の保育を築き上げていってくださいね。
ただ、保護者からの質問で分からないことも知っているかのように自信を持って答えてはいけません。必ず確認してから伝えてくださいね。
先輩保育士は1番身近なお手本です。わからないことは尋ね、良いと思う保育はどんどん真似て保育の幅を広げることが、「1年目なのに頼りになる保育士」になるための秘訣ですよ。
年齢に合った遊びや活動を事前に用意し、自信を持って子どもと一緒に楽しむ。それが子どもや保護者と早く信頼関係を気付く秘訣です。