子どもが大好きな私は、大学に入学しはれて保育士資格をとりました。試験にも何とか合格し、楽しい保育士生活が始まりました。
今思えばつらいことも沢山ありましたが、それでも学ぶこともたくさんありました。今回はそんな保育士1年目の経験談をお話します。
短期大学で保育士の資格を取得
子どものころから保育士を目指し、ピアノを習ったりしている人は多いですが私は全くそんなことはありませんでした。
高校で将来の夢を見据えて大学の学部を選ばなければならなくなった時に、初めて将来のことを考えました。かなり能天気だったのでしょうね・・・。
それでも短期大学に入学して保育士の道を歩き始めました。子どもが好きという気持ちは昔から変わらなかったので楽しく学べました。
ピアノには大苦戦したものの、何とか保育士資格を取得することができました。
保育士1日目の感動話
保育士1年目のことは今でも忘れません。
2歳児クラスの担任になり、そのクラスの入ると子どもは自然と「先生!!」と呼んでくれました。自分も先生なんだと涙が出るほど感動したのを覚えています。
子どもが次々と群がってきて楽しい1日を過ごしました。やっぱり保育士は楽しく素敵な仕事だと改めて思った瞬間でした。
保育士1年目、書類の提出に悪戦苦闘
楽しく保育士をしていたのですが、そこはさすがに仕事です。辛いことや壁にぶち当たることも沢山ありました。
自分の仕事の甘さだったのでしょうが、怒られることが多い1年でした。その多くは、書類が期限内の提出できないということです。
言い訳をすると、いつも書類には早くから手を付けているのです。でも分からないことに直面するとそこで辞めてしまいそのまま質問することなく放置してしまうという傾向にありました。怒られるのも当然ですよね。
他には保育園の方針としてなのでしょうが、急に3人で担任をしていたのに、1人が担任から外され、2人で1クラスを見ることになりました。
しかも一緒に組んでいた保育士が6年目の先生で沢山の仕事を任されていたのでクラスからいなくなることも多く、3月には18人を私1人でみていました。今考えると、違法ですね・・・・。
あとは姑みたいな、先輩がいました。掃除をした後にチェックされて、「こんなに汚かったよ」と言われるんです。しかも、場所は園庭のトイレでチェックしたのは3時間後です。
そんなことある?いじめ?なんて思いました。
子どもの成長がみれて嬉しかった1年間
子ども大好きな私にとって保育士は夢のような仕事でした。就職した保育園は担当制の保育をしていて1年目の時に担当したのは2歳児クラスの3人でした。外に出るにもご飯もなにをするにも3人と一緒ですので信頼関係もとても強いものでした。
新しく入園した子どもの担当だったので、泣くことも多かったのですが、その子は私と一緒なら泣かずに過ごせるようで、必要とされている感覚がとても強かったのを覚えています。
やりがいとしてはやはり子どもの成長です。おむつだった子がこちらのアプローチで少しずつパンツに変わっていったり、おぼつかないしゃべり方だったのにしっかり自分の気持ちを表現するようになったり。
目の前で子どもの成長をみるのは初めてだったので1年の終わりには本当に感動し、子どもたちから離れるかもしれないと思うと涙が止まらなかったのを覚えています。
仕事は大変、でもやりがい大きさは言い表せないほど
保育士がこんなに沢山の仕事を抱えているとは思いませんでした。書類も次から次へと出てきてやってもやっても終わらないのが現状でした。
そんな中でも子どもが目の前にいてやりがいも言い表せないほどあり、毎日楽しかったです。怒られることもありましたが、そのほとんどが自分に非がありました。
書類に関しては、早く仕上げることが目標になりました。
保育に関しては、もっと知識を増やそうと思いました。
掃除に関しても、何も言われないように完璧にしようと思いました。
転職についてはまだ考えられなかった1年目
怒られることも多かったのですが、それでも保育士が好きでした。保育園の中の人間関係も、主任の先生や園長先生は別として他の先生とは仲良くされてもらっていたので転職を考えることはありませんでした。
しかし周りの保育士は常に辞めたいという言葉を使っていたので、気持ちがそちらに流されかけていたのも事実です。
学生で何もわからなかった私を社会人として成長させてくれたのはこの保育園です。つらい思い出もありますが、楽しいことのほうが増した1年でした。