１歳児は、絵本に興味を持ち始める時期です。年齢に適した絵本を読んであげたいですが、どんな絵本がいいのか悩みますね。１歳児担任の保育士におすすめの絵本を紹介していきます。
１歳児におすすめの絵本の特徴
１歳児は、言葉を少しずつ覚え始め、簡単な単語を２、３語ずつ話し始める時期です。身近な言葉を使っている絵本や、「おはよう」「いただきます」などの挨拶が出てくる絵本は、１歳の子どもが言葉を覚えるいい機会になりますね。
また、子どもの好奇心をくすぐるような絵本もいいです。「わんわん」「ぞうさん」などの動物が出てくる絵本は、この頃の子ども達はとても興味を持ってくれますよ。
この時期の絵本を選ぶのに気をつけなければいけないのは、子ども達が飽きずに最後まで見られそうかどうかということです。せっかく内容が素晴らしい絵本も、子ども達が見てくれないと意味がありません。
テンポが良く、短い絵本から読み始め、子ども達の様子に合わせて少し長い文章にも挑戦してみるといいかもしれませんね。
ももんちゃんシリーズ
くりくりとした見た目がかわいいももんちゃんのお話です。ももんちゃんシリーズは2015年時点で17冊出ており、保育士さんやママにも根強い人気があります。
簡単な短い文章や繰り返し言葉が多く、次のページにどんどん進んでいきますので、子ども達が飽きずに楽しめます。内容も、『なでなで』『ぴょーん』『どんどこ』など言葉のニュアンスが題材になっていて、子ども達に馴染みやすいです。
にーっこり
シリーズで、『おやすみ』『おいしーい』がありますが、絵本を通して、（こんな時に赤ちゃんはにっこりするのか）とか、（おやすみは寝る前に言うんだな）（ご飯はおいしいんだな）など、自然に身に付く絵本です。絵柄もかわいらしいので、子ども達も楽しく見ています。
しろくまちゃんのホットケーキ
しろくまちゃんが、子ども達が大好きなホットケーキを作っていくお話です。線や色遣いがはっきりとしていて、子ども達も見やすいですし、興味を引きやすいです。
内容は淡々としていますが、話のテンポが良く次のページに進んでいきますので、子ども達が夢中で見ている絵本です。こちらの絵本も、何種類かシリーズが出ていますので、他のシリーズと合わせて楽しむことができそうです。
きんぎょがにげた
にげた金魚を絵本の中から探し出す、楽しい絵本です。はっきりと見やすいイラストと、短くてテンポのいい文章、そしてきんぎょを探すという内容が、子どもの好奇心を引き出します。全体に読み聞かせとして読んでも楽しめますが、子どもが読んでと持ってきたら、個別に一緒に楽しんでもらいたい絵本です。
ねないこだれだ
子どもにとってはちょっと怖い、おばけの絵本です。怖がらせてしまうので、読むのをためらってしまう絵本ですが、子ども達も怖いと思いながらも次の展開にドキドキし、何度も読んで！と言われる絵本です。
１歳児に読むときには、あまり本気で読まず、少し声色に気を付けて読むといいでしょう。人気がありますが、毎日のように読むよりも時々読んだ方が、子ども達は楽しんでいるようです。
１歳児～年長さんまで幅広く楽しめる絵本です。年長さんに読んであげる時は、迫力満点で読んであげてもいいかもしれませんね。
いろいろばあ
１歳は、色にも興味を持ち始める時期です。赤、青、黄色の基本の３色が、ページをめくるといないいないばあのように登場するのが楽しいです。また、色同士が混ざり合い、他の色になるというのも子どもの興味をそそりますね。
この絵本を通じて、色の名前を覚えてくれると嬉しいです。
ぞうくんのさんぽ
子ども達が大好きなぞうさんのお話です。ぞうくんや一緒に散歩をする動物との会話を楽しみながら、物語が展開していきます。テンポが良く、やり取りは繰り返しが多いので、子ども達も夢中で楽しんでいます。最後に池に落ちるシーンでは、子ども達から笑い声が聞こえてきます。
おやさいとんとん
好き嫌いが出始めるこの時期に、野菜が好きになるように読んであげたい絵本です。野菜をとんとんと切っていき、料理をする過程も知ることができます。食育の第一歩として、読み聞かせてあげたいですね。
絵本を通して、言葉を豊かに
絵本は子ども達の言葉の発達に大いに関係があると言われています。言葉を豊かにしてあげるためにも、言葉を覚え話し始める１歳の時期には、たくさんの絵本と触れ合えるようにしてあげたいですね。
