職場の先輩と合わない!そんな時に保育士が試すべき3つのこと

保育士の離職理由の上位にも挙がる人間関係の悩み。特に上下関係が厳しい保育園においては、先輩との関係に悩むことも多くあります。

一緒に組んでいる先輩と合わないと、保育に直接影響するので、その悩みはさらに深刻に。
先輩保育士と合わないと感じる場面と3つの対応方法をご紹介します。

自分にだけ冷たく対応される

他にも後輩保育士がいる中で、自分だけ冷たく対応されているように感じる。明らかに指導の仕方が厳しいという状況が続くと、先輩を前にするだけで緊張することもあります。

緊張することで仕事に支障が出て、さらに先輩の機嫌が悪くなるという悪循環です。  

冷たくされるようになった理由が分からないと、戸惑うと共に悲しい気持ちになります。

【対応方法】笑顔と積極性で先輩との関係を作る

冷たくされるとどうしても表情が暗くなってしまいますが、そんな時こそ笑顔を心がけましょう

例えば、こんなことを心がけてみてください。

笑顔で挨拶をする
保育について指導を受けた時には笑顔でお礼を言う
休憩中には思い切って自分から話しかけてみる

先輩が冷たく接するきっかけは本当に些細なことかもしれませんし、理由などないかもしれません。

そのため、冷たくされたきっかけを探して改善をするのは難しいのです。それよりも、笑顔で先輩を慕い、先輩にとって頼ってくれる可愛い後輩になってしまった方が、関係を修復しやすいですよ。

初めは挨拶を返してくれない時もあるかもしれませんが、根気強く続けることが大切。自分から話しかける時には、子どものことなど保育の相談がおすすめです。

保育観が違う

同じ保育園で働いていても保育観はさまざまです。しかし、子どもへの対応が担任同士であまりにも違うと子どもは戸惑いを感じます。

例えば、同じことをしても1人の保育士には叱られるけれどもう1人の保育士には叱られない。こんな状態ですと、子どもはやって良いことと悪いことの区別がつきません。

その状態を先輩保育士も把握してくれている場合は、話し合いによってクラスとしての対策を考えることができます。

ただ、先輩保育士が問題視してくれていないと、後輩保育士からは言い辛いものです。保育のずれがきっかけでクラス運営が上手くいかないこともあります

【対応方法】先輩の保育を見て相談するスタンスで

まずは、先輩保育士の保育を良く見てみましょう。子どもとの関わりの中で「この対応は違うのでは?」と感じることもありますが、きっと「さすが先輩保育士!」と参考になる場面もたくさんあるはずです。

参考になると感じたことは、素直に先輩保育士に伝えます。その上で、この部分は自分とは合わないと感じた部分はあくまでも相談をするスタンスで話し合いの流れに持っていきましょう。

例えば、このような状況があったとします。

子ども達が遊びに飽きて部屋を走り回っている時に、自分の保育としては「座って遊びなさい」と大声を出すのではなく、子どもが集中して遊べる新しい遊びを用意したい。

しかし、先輩保育士は今ある遊びで座って遊べるように「座って遊びなさい」と大声で子どもに伝えている。
このように部屋を走り回った時の対応が保育士間で違うと子どもは戸惑います。

そんな時には、「子どもが遊びに飽きて部屋を走り始めた時に、新しい遊びを用意したいのですが、1つの遊びに対する集中力がつかなくなるのではという心配もあって。どう対応したら良いですか」と相談をしてみましょう。

先輩保育士は、相談された時に「大声を出して座らせれば良いんじゃない?」とは言わないはずです。「新しい遊びを用意するか」「集中して遊べる環境を作るか」という方法での話し合いになるからです。

相談を通して、先輩に自然と自分の保育を振り返ってもらう。そしてクラスの話し合いの流れに持っていくと、揉めることなく保育観の違いを埋めることができますよ。

仕事を全て否定される

先輩保育士の仕事の1つに後輩保育士の指導も含まれます。しかし行き過ぎた指導は、全ての仕事を否定されているように感じることも。

子どもと全力で遊ぶと「落ち着かないから集中して遊べるようにして」と言われる
集中して遊んでいる子どもを見守っていると「もっと子どもと遊んで」と言われる
書類を作成して提出したら、書き方が悪いからやり直し
行事の案をいくつ出しても、全て否定される。

そんな状態が続くと、自分がどんな風に子どもと関われば良いのか。仕事をすれば良いのかが分からなくなってしまいます。自分は保育士に向いていないのではという思いを抱えることも…。

【対応方法】具体的な理由を尋ねる

仕事ぶりを否定されていると感じた時には、どんな部分がダメなのか。具体的な理由を尋ねるようにしましょう。

例えば、行事の案をいくつ出しても否定される場合には、どの部分を直せば良くなるのか。どんなテーマを持って考えれば良いのかを相談してみてください。

先輩保育士の中では何か理由があって「ダメ」と言っているはずです。

子どもとの関わりも同じです。どんな場面でどんな風に関われば良いのか、具体的な関わり方を尋ねましょう

「何がダメなんですか?」と攻撃的に聞くのではなく、教えてもらう姿勢で尋ねるようにしてくださいね。

先輩に嫌われているから自分にだけ冷たいのではないか。先輩と合わないから仕事を否定されるのではという思いを抱えていると、先輩保育士と一緒に仕事をすることを辛く感じてしまいます。

しかし、一緒に仕事をする中では先輩保育士との関わりを避けては通れません。「合わない」と感じた時には、あくまでも相談する。教えてもらうというスタンスで関わりましょう

それでも、先輩と上手くいかない時には、主任や園長に相談をしましょう。他の人に間に入ってもらった方が上手くいく場合もありますよ。

それでも改善されない場合は、他に職場を探してみても良いでしょう。保育士の仕事はたくさんあります。今働いているところだけが職場ではありません。今より良い人間関係に恵まれるかもしれません。

2018