保育士は重労働といわれ、人間関係の悩みも多い職業です。職場環境が大変な方は、退職を考えることもあるでしょう。退職の意志が固まったとしても、職場に退職を告げるのはなかなか言い出しにくいことですよね。退職の伝え方やタイミングなどについて、詳しく紹介していきます。
退職の伝え方、伝えにくい場合は主任や同僚に相談を
退職をするにあたり、最終的には園長や理事長などトップの人間と話をすることになりますが、あまりいい話ではないので伝えにくいでしょう。
結婚や出産など前向きな退職に関しては退職理由もそのまま話した方が割と円満に退職できますが、人間関係の悩みや仕事が辛いなどの理由で退職する場合は、伝え方に悩むのではないでしょうか。
そのような場合は、退職理由を伝える必要はなく、ただ、いつに退職を考えていますと伝えるだけでいいです。理由を聞かれたら答えにくい場合はぼかしてしまっても構いませんし、なんなら体調不良と言えばいいです。
どうしても言い出しにくい場合は、退職届をスッと出すのも良いです。退職届の中には『一身上の都合で退職します』と書きますので、聞かれても一身上の都合と答えれば良いのです。
退職を決意したら、まずは直属の上司に伝えましょう。多くの保育士の場合は主任が直属の上司になることが多いでしょう。主任に伝えた後必ず園長にも伝わるよう、手を打っておくことも大切です。
保育士が退職を伝えるタイミングで知っておきたいこと
退職を告げるには、規定には14日前までと記してあるものが多いようですが、保育園は4月から新学期が始まります。
園によって違いますが、大体1~3月の間には次年度のクラス担任発表があり、園長や主任は次年度に向けての人員を把握しなければなりませんので、12月ごろに退職の意志を伝えても早くはないかと考えます。
12月といえば発表会を行う園が多いので、それが終わったころに退職の意志を伝えるといいでしょう。保育園側に迷惑をかけないためには、次年度のクラス担任が発表される前には伝えてくださいね。
年度途中で退職したい場合は時期の配慮を
子ども達のことを考えると、年度途中で退職し、担任が代わるというのはあまり好ましくはありません。しかし、病気をした場合やどうしても環境に耐えられない場合など仕方がないこともあることでしょう。
そういった場合は、運動会や発表会など大きな行事の前はなるべく避けるようにしてください。行事前に保育士が減るのは、園としては大変困ることです。特に行事がなく、落ち着いている時期に退職の意志を告げましょう。
退職、転職はとにかく自分にとってベストな選択を
保育士不足が深刻な現在、保育士の資格があれば再就職もしやすい状況です。大変な環境で無理に働くことはありません。
子どもたちのことや同僚のことを考えると退職を迷うことがあるでしょうし、園長や理事長に退職を告げることもとても話しにくいことでしょうが、退職をしたことで道が開けることもあります。
自分にとってどうするのが良いのか、ベストな選択をしてくださいね。