大阪市は全国の中でも待機児童が多く、有効求人倍率も非常に高い市です。保育士として働くのは難しくありませんが、選べるからこそ良い条件、希望に合った職場を探していくことがポイントです。大阪市の保育士の年収や家賃補助などの支援、求人の傾向などを詳しく見ていきましょう。
大阪市の保育士の平均年収と有効求人倍率
大阪府の保育士の平均年収は347万円と、全国平均の332万円よりも15万円程高くなっています。1位の和歌山県の382万円から比べると35万程低くなりますが、全国的には高い水準となっています。
大阪府の待機児童数は毎年3,000人強と高止まり、有効求人倍率は右肩上がりで推移しています。
2015年までは、大阪市の保育士の有効求人倍率は2倍程度となっていましたが、2016年には3倍を超え、2017年には5.7倍にも上がっています。
これは、一人の保育士につき、求人が5.7件もあるという数字です。いかに保育士が足りていないか、わかりますね。仕事は保育士が選べる状況です。
大阪市では長年高止まりしている待機児童を解消するために、保育施設の設置促進や積極的な保育士の確保などに取り組んでいます。ですが、まだまだ、追いついていない、というのが現状ですね。
大阪府大阪市の保育士求人はたくさんあります。とにかく保育士が足りていない状況なので、探せば希望の条件の求人は出てくるでしょう。
有効求人倍率が高く、保育士が仕事を選べるので、多少の給与や休暇、勤務時間などの交渉にも応じてもらえるかもしれません。（このような交渉は転職サイトのコンサルタントに丸投げして任せるのが楽です。）
大阪市の保育士への3つの支援
大阪府大阪市では、待機児童の解消、保育士確保のため、保育士として働く方を対象に支援事業が展開されています。その大阪市の取り組みを3つご紹介します。別途手続きなどが必要になってきますが、給与以外に補助が支給されるで、積極的に活用してくださいね。
大阪市の取り組み①家賃補助・住宅手当
まず、大阪市の保育士支援の取り組みの一つに家賃補助・住宅手当があります。
2017年までは、新規で保育士として採用された方のみが対象でしたが、補助対象要件が拡充され、「採用から起算して10年以内の常勤保育士」が条件となりました。上限は月61,000円です。
補助上限月額： 61,000円
月々の一番の出費は家賃ですよね。この家賃補助があるのとないのでは全く違います。2017年から対象要件が「採用から10年」となったことで、当てはまる方が多くなったのではないでしょうか。
毎月家賃の補助があれば、その分生活も豊かになり、心にも余裕ができますよね。また、
「ここで働きたい！」と思える場所で働けるのも嬉しいですね。
大阪市の取り組み②潜在保育士就職支援
この制度はその名の通り、潜在保育士の就職を支援する事業です。2017年4月2日以降保育所などに就職した保育士で、保育士登録後1年以上で離職後1年以上経過した保育士を対象に就職準備金として40万円を上限に貸し付けをする制度です。
この制度は「貸し付け」ですが、2年以上継続して保育に従事した場合は、この貸付額は返還免除になります。以前はこの貸し付け額は20万円でしたが、現在は40万円に引き上げられています。
1度保育士として働いていたけれど、また保育士に戻りたい、と考えている方はぜひこの制度を利用してみてくださいね。ブランクが少しあっても、戻りやすい環境があるのは嬉しいですよね。
大阪市の取り組み②未就学児をもつ保育士支援
また、大阪市では、保育士の子どもが優先的に保育施設へ入所できるようになっています。保育士が1人でも多く復帰できれば、その分多くの子供が保育所に入ることができ、待機児童の解消につながりますよね。
また、その際の支援として、保育所利用料の貸付金も受けることができます。この貸付金は、2年以上勤務すると返還は免除されます。
保育所利用料の半額 上限27,000円を貸し付け
大阪市内の保育所に2年以上勤務した場合返還は免除
保育士として早く復帰したくても、自分の子どもを保育所に入れることができないため復帰できない、そんな状況を改善するために打ち出された政策です。
また、保育士として勤務する際にベビーシッターなどの「」を利用した場合は、利用料等の一部の貸し付けを受けることができ、こちらも2年以上の勤務で返還は免除されます。
預かり保育事業の利用料一部 上限年額123,000円を貸し付け
大阪市内の保育所に2年以上勤務した場合返還は免除
ママになっても保育士を続けたい、そう考えている保育士にとっては嬉しい取り組みですよね。金銭的な支援も、積極的に利用してくださいね。
家庭と仕事の両立がしやすい、保育士のライフワークバランスを考えた勤務先も多くあります。
例えば、企業内保育所や院内保育所などは、やりがいという点では認可保育園などと比べて劣りますが、「残業なし、持ち帰りなし、行事なし」というところが多いため、小さな子どもを持つ保育士ママに人気の職場です。
仕事もしたいけど家庭の時間も大切にしたい、そう考えているなら、企業内保育所や院内保育所での勤務も選択肢に入れてみてくださいね。ブランク有の保育士さんにもおすすめです。
大阪市の保育士求人は好待遇が多い
大阪市の保育士求人は、正社員はもちろん、アルバイトやパート、派遣などのさまざまな雇用形態で働ける選択肢があります。これは、保育士の正社員の確保が難しい、という理由もありますが、大阪市が潜在保育士の掘り起こしにも力を入れているためです。
また、大阪市では待機児童を解消するため続々と新しい園がオープンしています。オープニングスタッフはすべてを1から作らなければいけないので大変な面もありますが、保育士同士・保護者との人間関係を1から築ける、今までの経験を存分に発揮できる、などの大きなメリットもあります。
大阪市が打ち出している保育士支援事業を上手に活用しながら、希望に合った良い職場を見つけていってくださいね。
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大阪市は待機児童も多く、深刻な保育士不足に陥っています。そのため、好待遇の求人が多数出ています。保育士が仕事を選べる状況です。
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