子ども達と毎日を共にし、楽しいはずの保育士の仕事。それなのに、最近何をしていてもつまらなかったり、なんだか無気力、体調不良が続く…その症状は『うつ』かもしれません。実は保育士で鬱になる人は多いと言われています。
保育士はうつになりやすい!適切なケアをしよう
保育士がうつになりやすい原因としては
・生活が不規則になり自律神経が乱れることで体が不調になる。疲れがたまる。
・保育士同士や保護者との人間関係の悪化。
・仕事の責任やストレス。
などが考えられます。保育士の約11%もの方が、うつのような症状を訴えているとも言われています。おかしいと思ったら、自分は大丈夫と放置はせず、適切なケアを行うようにしましょう。
うつの主な症状
『うつ』とは、憂鬱な気持ちが続く状態です。病気でないものは、時間の経過やストレス発散によって回復しますが、強いうつの状態になってしまうと、自然の回復は難しくなりますので、専門医に相談して治療が必要になります。
うつの精神症状
・思考力・集中力・仕事の能率・判断力の低下、注意散漫、人の言葉が理解できない
・今まで好きだったことや趣味の意欲がなくなる
・人と話すのが面倒、つまらない、テレビが面白くない
・不安、焦燥感、罪悪感、自責感
うつの身体症状
・食欲の低下や増加、美味しくない、食べるのが億劫、過食、体重の減少
・疲労感、倦怠感、疲れが取れない、体が重い
・ホルモンバランスが乱れる、月経不順、性欲低下
・頭痛、頭が重い、肩や背中・関節が痛む、便秘、動悸、胃痛、発汗、吐き気、嘔吐
うつの症状が続いている方は、適切な治療をうけましょう
うつ病の症状は、身体的な症状は気が付きやすいのですが、精神的な症状は自覚できている人は少ないと言われています。
症状が進行している頃には、自分から援助を求められないということもあるそうです。前向きな思考ができなくなり、どんどん悲観的な考え方に…そう陥ってしまう前に、適切な治療を受けたいですね。
うつの症状は、適切な治療で治る病気です。治療法としては、休養と環境調整、薬や入院による治療、精神治療、電気けいれん治療、磁器治療などが行われます。
休養や薬による治療だけでなく、電機や磁器を使用した科学的な治療も行われますので、効果は期待できそうですね。
ストレスをためないことでうつを予防しよう!
うつは治る病気とはいえ、できればかかる前に予防したいです。うつの予防としては、ストレスをためないことが重要です。
ストレスの発散方法は、自分の好きなことに打ち込んだりすることと思われがちです。それも方法ですが、運動はストレスをためないためには効果的です。
軽いウォーキングを日課に取り入れてみたり、時間がないという場合は、眠る前のストレッチをするだけでもリラックス効果がありますよ。他にも、アロマを焚いてみたり、温かいお風呂にゆったり浸かるのもいいでしょう。
具体的に実践できることを3つご紹介します。
1. モヤモヤは相談して、口に出す
何でも相談できる相手はいますか。友人や家族、恋人、誰でもいいです。モヤモヤは口に出さないと、心の中に蓄積されてしまいます。仕事のことなら、職場の人でも構いません。口に出して吐き出すことでスッキリします。
2. 仕事は追い込みすぎない
うつは、責任感が強い人ほどかかりやすいと言われています。真面目に頑張るあまり、自分を追い込んでいませんか。適度なところで立ち止まり、振り返ってみてください。頑張りすぎていると思ったら、適度に肩の力を抜くのも大切です。
3. 我慢せずに休養を!転職して環境を変えるのもあり
責任感のある人ならば、うつの状態を我慢して仕事を続けるかもしれませんが、それは間違いです。自分の心が疲れている、体の調子が悪いと感じたら、無理は禁物。本格的にうつ病の症状が進行し、取り返しがつかなくなる前に、適切な処置や休養も必要です。
もし、今の状態が職場が原因でしたら、有給を使って一息いれたり、しばらく休職して体調を整えてください。場合によっては、転職もおすすめします。
職場環境は様々です。あなたにとって働きやすい職場は数多くありますので、辛い現場で頑張り続ける必要はありません。転職は不安に思うかもしれませんが、深刻な保育士不足の現在、求人はたくさんあります。
自分の働きやすい職場を探してみてくださいね。