保育士を続けていて、仕事量の多さや人間関係に悩み、辞めたいと考えることがあるでしょう。しかし、保育士不足が深刻な今、辞めたいという意思を表しても、辞めさせてもらえないという保育園も数多くあります。強い意志を持ち、保育園側に辞めることを訴えなければなりません。
保育士不足で辞めさせてもらえない
保育士を辞めたいと話したのに辞めさせてもらえない理由には、保育士の人数が足りないことが考えられます。
求人を出しているにも関わらず、保育士が集まらないという保育園もある程です。そういった保育園では、保育士の数が少ないわけですから、1人1人の仕事の負担も当然大きくなり、あなたが辞めてしまうことでさらに他の保育士が負担を背負うことになってしまいます。
そういった事情が見えるからこそ、“辞めたい”という意思はあるのに、保育園側に引き止められたら、強く意見を押し通せなくなってしまう…という方もいるのではないでしょうか。
強い意志を持って“辞める”ということを押し通す
まず、“何が何でも辞めるんだ”という強い意志を持ちましょう。
残される同僚の負担が気になるのも分かりますが、あなたが仕事を辞めてしまえば関係がなくなってしまう人たちです。
そう割り切り、引き止められても強い意志で「辞めます」という意見を押し通してください。
辞表を書くことは、辞職の意志を伝えるにも固めるにも有効
強い意志で臨む自信がないという方は、辞表を書いてみてはいかがでしょうか。
一般企業では退職の際に辞表を提出することがあると思いますが、保育業界では、辞める時は“辞表”というよりも、園長への“相談”という形で話を進めることが多いかと思います。
辞表を書けば、より“辞める”という意思が固くなりますし、保育園側にも本気の気持ちがより伝わるのではないでしょうか。
年度末に辞職は伝えましょう
辞職を伝える時期は考えなければいけません。保育士には、クラス担当があるでしょうから、年度途中に担任が辞めてしまうというのは、子ども達にも混乱を招いてしまいますので適切ではありません。
辞めるのであれば、きりのよい年度末であれば問題ないでしょう。本来、辞職は14日前に伝えればいいとは決まっていますが、保育士の場合は、次年度のクラス担任を決めたりなどで、保育士の人数を把握しなければなりません。
更に、書類などの次年度の準備を考え、早い園では1、2月のうちには担任を決定してしまう所もあるでしょう。年が明けたころには退職の意志を伝えてもいいかもしれませんね。
どうしても年度途中に辞めたいという場合は、せめて行事が終わった落ち着いた時期に話すと良いでしょう。
転職先を決めてしまってから話すのも
次の転職先を決めてから保育園側に話すというのも1つの手です。
次が決まっていれば、何がなんでも辞めなければならないという強い意志が持てますし、すぐに仕事を始められますので、辞めた後の収入の心配などもしなくてもいいので、仕事を辞めても不安にならないという点があります。
ただし、今働いている園には伝えない方がいいでしょう。次に働く予定の園長と今の園の園長同士が顔見知りということもありえますし、気まずい思いをしてしまいかねません。
どうしても辞めさせてもらえない場合は、最後の切り札だと思って使用してくださいね。
とにかく“辞める”という強い意志で伝えましょう
保育園側に説得されると、ずるずるとまた働こうという気持ちになってしまうかもしれません。しかし、あなたは何かしらの理由があって“辞めたい”と思っていたのですから、また辛い思いを繰り返すことになってしまいます。
さらに、一度辞職の意思を伝えていることで、同じ保育園で働き続けることは居心地が悪くなってしまうかもしれません。
辞職を伝えるには、とにかく“辞める”という強い意志が大切です。頑張って伝えてくださいね。