保育士が新設保育園でオープニングスタッフとして働く4つのメリットと最大のデメリット

新設保育園でオープニングスタッフとして働く4つのメリットと最大のデメリット

待機児童問題が深刻な現在、多くの新設保育園がオープンしています。新設保育園で働くことを転職の1つの選択肢として考えている方も多いのではないでしょうか?オープニングスタッフとして働くことには、どんなメリットとデメリットがあるのか。そしてどんな保育士が新設保育園の保育士に向いているのかを詳しくご紹介します。

保育士が新設保育園で働く4つのメリット

まず最初に、保育士が新設園でオープニングスタッフとして働くメリットを4つご紹介します。すべてが新しい状態ですので、1から作っていくものがほとんどです。

そこにやりがいを感じられることができれば、充実した毎日を過ごすことができるでしょう。

新設保育園で働くメリット①:人間関係を1から構築できる

新設保育園では、スタッフ全てが初めて顔を合わせる状態です。そのため、先輩、後輩関係もなくフランクな関係で働き始めることができます。

実際に私が転職した新設保育園では、保育士経験がある保育士もいれば新卒の保育士もいましたが、皆名前で呼び合い、上下関係ではなく保育園を作り上げていく仲間という関係でした。

新設保育園で働くメリット②:保育園を作り上げていくというやりがい

新設保育園では、基本的な保育方針などはすでにありますが、具体的な保育や行事内容は1から自分たちで考える必要があります。皆で意見を出し合い子どもが楽しく過ごせて、保護者も満足してくれる保育を築きあげていくことはやりがいにつながります。

自分で考え抜いた保育の結果として、子どもの楽しそうな姿が見られることは大きな喜びです。

新設保育園で働くメリット③:玩具や保育に必要なものを提案できる

初めは必要最小限の玩具や保育用品しか揃っていない新設保育園。保育をする中で、子どもの発達や興味に会った玩具や保育に必要なものを自分たちで選定して揃えていきます。

既存の保育園の場合には、自分で必要であると感じても、今までの保育士はなくても保育ができていたのだからと購入を提案できないという状況になることも…。一方、新設保育園では前例はありませんので、自分が必要だと感じた物の購入を遠慮なく提案することができます。

新設保育園で働くメリット④:保護者と1から関係を築くことができる

新設保育園では、保護者が皆「初めまして」です。新設保育園に子どもを預けることに不安を感じる保護者も多いので、オープン当初は保護者との関係はマイナスの状態です。

しかし、丁寧に関わるうちに徐々に関係ができていき、言葉や態度から「保護者の方に信頼してもらえている」と感じられた時には、マイナスの状態から始まっているからこそ保育士としての自信につながります。

前例がないというのは最大のデメリット

前例がないというのは最大のデメリット

前例がないというのは最大のデメリット

新設保育園で働くことにはたくさんのメリットがありますが、もちろんデメリットもあります。

新設保育園での1番のデメリットは、前例がないことで全てを1から作り上げなくてはいけないことです。書類の作成方法から、月案、週案の書き方、日々の保育と行事内容まで自分たちで意見を出し合い決めていかなくてはなりません。

自分で作り上げているというやりがいは大きいはずですが、時には過去のものを参考にできたらと感じることもあるでしょう。

新設保育園は他の保育園から転職してくる中途採用の保育士も多いでしょうから、迷った時には以前働いていた保育園の方法を出し合ったり、保育所保育指針を読み込んで月案に書くべき項目を決めたりするのも方法です。

新卒として働き始める場合は、保育の仕事に慣れるだけでも大変な中で、いろいろ考えなければいけないため、さらに大変かもしれませんね。

しかし、みんなで話し合いを重ねて作り上げていけば、2年目以降はかなりスムーズにものが進むようになるでしょう。

新設保育園はある程度の経験のある保育士におすすめ

新設保育園のオープニングスタッフには、ある程度の保育経験があり自分から保育内容を提案できる保育士におすすめします。

新設保育園ですので、過去の保育や行事を参考にするということができず、一から全てを作り上げていかなくてはなりません。

もちろん大変な部分も多いですが、それ以上に自分の保育を発揮できるチャンスとして、楽しみながらアイデアが出せる保育士には新設保育園はぴったりの職場です。

それと同時に周りの保育士の意見を聞いて臨機応変に対応できる力も必要です。新設保育園では、即戦力となる中途採用の保育士を多く採用しますので、それぞれ自分の保育観を持っています。

そのため自分とは違う保育観も認めて、取り入れられる柔軟さも新設保育園で働くスタッフには求められるのです。

新設保育園への転職を希望しているなら – 良い園の見つけかた

新設保育園であっても経営母体や園長の考え方によって園のカラーは様々です。株式会社などを経営母体に持ち、新設保育園の他にも保育園を経営しているという場合には、すでに運営をしている保育園を見学することで、大まかな保育園の雰囲気を感じることができます。

面接時には、施設の作りが子ども目線で作られているか、園長が経営のことだけではなく子どもと保育士を大切に運営をしてくれるかという点は、実際に話をしながら見極めていきたいところですね。

園長の考え方や人柄は、そのまま働きやすさにつながります。面接などの会話や接し方の中で、その園長のもとで働きたいと感じることができたかという部分も大切にしてくださいね。