保育士と保護者のプライベートのラインはここに引く!知っておくべき5つのこと

保育士と保護者のプライベートのラインはここに引く!

保護者との信頼関係を築くことは保育士の大切な仕事の1つです。しかし、保護者から信頼され距離が近くなることで生まれる悩みもあります。

その悩みとは、保護者からプライベートな付き合いを求められることです。個人的な連絡先を聞かれたりランチや飲み会に誘われるなど、保育士としての枠を超えた付き合いを求められえた時にどのように対処すれば良いのか。

良好な関係を築きながらできる、それぞれの状況ごとの対処法を5つご紹介します。

LINEなどの個人的な連絡先を聞かれたとき

個人的な連絡先の交換は、他の保護者との差が出てしまうため基本的にはNGです。

特定の保護者と連絡先を交換してしまうと、「どうしてあの人だけ」と他の保護者から不満が出てしまいます。

保護者からの不満は子どもとの関係にも影響を及ぼしますので、丁重にお断りしましょう。

お断りをする際には、このように伝えるとよいでしょう。

個人的な連絡先やLINEはお伝え出来ませんが、何かあった時にはいつでも保育園にご連絡をください。登降園時や連絡帳でもお話をさせてくださいね。

このように、お話をさせていただきたいという気持ちを積極的に伝えると角が立たずにお断りができますよ。

保育園によっては、卒園後であれば個人的な連絡先や住所を伝えても良いとされている場合もあります。

「年賀状を出したいので住所を教えてください」と言われることも多いので、卒園後の連絡先の交換については、必ず園長に確認するようにしましょう。

生活圏内が近く買い物や病院などで遭遇することが多い

自宅近くの保育園に勤めている場合には、通園している子どもと買い物や病院などで遭遇することも少なくありません。

そんな時にはあくまでもご近所さんとして、笑顔で挨拶。保護者の方から話しかけられた時にも世間話程度にとどめ、園でのできごとは極力話さないようにしましょう。

公共の場では誰に会話を聞かれているかわかりません。知らないうちに園の情報を漏らしてしまわないように注意してくださいね。

ランチや飲み会に誘われたとき

子どもが保育園に在園している間は、個人的にランチや飲み会に誘われても参加は控えた方が良いです。その理由としてはこのようなことが挙げられます。

  • 他の保護者に知られた時に不満が上がる
  • 他の子どもや家庭の個人情報、園の情報を漏らしてしまう恐れがある

断りづらい時には誘われた旨を主任や園長に相談をして、「NO」という返答をもらった上で、「園の方針で参加することはできないんです」と「園の方針」を強調すると、断りやすいですよ。

卒園後は、ランチや飲み会などの付き合いを保育士の判断に任せるという方針の園もあります。

その場合には個人の判断で参加が可能ですが、お酒が入るといつもは話さないようなことを話してしまう可能性もあります。飲み会では特に、個人情報や園を話さないように注意しましょう。

子どもの習い事の発表会に呼ばれた

ピアノやバレーの発表会など、子どもが「先生に見に来てほしい」と言うことで、招待を受けることもあります。

その場合も、他の子どもの関りと差が出てしまうため、お断りが基本です。また、発表会は土日に行われることが多いので、休日を返上して観に行くことで平日の仕事に支障が出る可能性もでてきてしまいます。

断り辛い時には、ランチ会や飲み会と同様に、園長に確認をしたうえでお断りをするようにしましょう。

卒園後に連絡先の交換が可の園の場合には、卒園後に発表会に呼ばれる場合もあります。卒園後に招待を受けることは他の子どもとの差を気にする必要はありません。

  • 久しぶりに子どもに会いたい
  • 休日の招待を受けても平日の仕事に支障がない

このような場合には、個人的に観に行くことは問題ありません。

子ども同士の習い事が同じ場合

生活圏内が近いと、保育園の園児と我が子の習い事が同じということもあります。習い事が同じだと、どうしても挨拶だけではなく長時間会話をすることもありますよね。

そんな時には、あくまでも子どもの習い事が一緒の親同士という態度を保ちましょう。園での話は極力控え、習い事を話題にすると良いですね。

特に、園の情報や他の子どものことを話題にするのはNGです。

保護者との信頼関係ができ、気軽に話しかけてもらえることは保育士としては嬉しいことです。

しかし子どもが在園中は個人的な付き合いは控え、あくまでも保育士と保護者と言う立場を保つようにしましょう。

個人的な誘いを断ったからと言って、普段から良好は信頼関係が築けていれば関係が悪くなることはありません。

ご近所さんとして話をする時や、卒園後に個人的に連絡を取り合う場合にも、他の家庭の個人情報や園の情報を話してしまわないように気を付ける必要があります。

どんなに良い関係が気付けても、友達ではないことを意識して付き合っていきたいですね。