保育士の転職で一番大切ともいえる面接。その面接の最後には必ずと言っていいほど逆質問、「何か質問はありますか?」と聞かれます。ここで「特にありません」とは答えるのは避けたいところ。この逆質問を上手に使ってチャンスに変える7つの方法をお伝えします。
その1: 逆質問は前もって5個は用意しておく
面接では、必ずと言っていいほど最後に「何か質問はありませんか」という逆質問があります。何も準備しないというのはあまりにももったいない話です。
この質問では応募者のやる気や意欲などを判断されています。「特にありません。」と即答するようなことや、言葉に詰まって考え込むことがないようにしましょう。
その園で働きたいと思い、調べていれば質問は出てくるのが自然です。本当に働きたいと思ってれば、聞きたいことはあるはず。
逆質問は前もって5つくらいは用意しておきましょう。3つくらいだと、面接中に解決してしまう場合があります。
質問を覚えるのに必死で、面接官がすでに話していることをうっかりまた聞いてしまわないように注意しましょう。
その2: 調べて分かること、すでに話していることは聞かない
逆質問でマイナスのイメージにつながってしまうのが、「調べてすぐにわかること」や「すでに話していること」を聞いてしまうことです。
そのため、募集要項や園の公式サイトなどは事前に目を通しておくようにしましょう。そして、調べたり聞いたりした上で、さらに疑問に思うようなことがあれば、それは積極的に質問してみましょう。
保育方針などは重要な部分ですので、その部分での疑問点は、意欲を感じさせる質問です。
その3: 面接をしている人によって質問を変える
保育士の採用面接では、園長先生だけとは限りません。採用担当者も同席することもあります。面接官がどのような立場の人なのかを知り、質問することも大切です。
例えば、園長先生であれば人間性や意欲、職場との相性、現場で働いている人であれば、スキルや経験、周りの保育士とあうかどうか、などがアピールできる質問が良いでしょう。
採用面接はコミュニケーションです。こちら側も園のことを知るためのチャンスでもあります。園長先生や現場の方の考え方や働き方などを引き出せる質問ができるといいですね。
その4: 「はい」「いいえ」で終わってしまう質問は避ける
質問する時は、相手が答えやすいように質問することもポイントです。「はい」や「いいえ」で終わってしまう質問や、「雰囲気はどうでしょう?」というような、漠然とした、主観に頼るような質問は避けるようにしましょう。
「何を」「どのように」というように、具体的に聞いた方が答えやすく、コミュニケーションもとりやすいですね。
面接時の質問では、採用されることを前提とした聞き方ではなく、「もしも採用していただけるとしたら」と前置きをするようにしましょう。
その5: 年収や残業など、労働条件に関する質問は避ける
残業などは気になるところですが、労働条件に関する質問は避けた方が良いでしょう。特に、年収や有休については求人票に書かれているものなので、この場で確認するべき点ではありません。
残業について深く質問をすると、逆に「残業がありますが、大丈夫ですか?」といように、意欲ややる気を問われてしまうことがあります。
職務内容や保育よりも、残業などの待遇面が気になっていると思われてしまうと、マイナスイメージにつながってしまいます。どうしても気になる場合は、転職エージェントさんを通して聞くか、直接聞くにしても聞き方は相当気を付けなければなりません。
その6: 質問の後はしっかりとリアクションをしてお礼を言う
面接はコミュニケーションの場所です。これから一緒に働いていく人と面接をしているわけです。機械的に質問するよりも、「会話」をして「コミュニケーションをとっている」ということを忘れないようにしてください。
そして、聞いた質問に答えてもらった場合、「そうですか。」「わかりました。」という淡白な反応は避けておきたいところです。
- 「そこが不安だったので安心できました。」
- 「だいたいのイメージがわかりました。」
- 「ますます魅力的な園だと感じました」
など、しっかりリアクションをしましょう。
そして、最後には必ず「ありがとうございました。」と付け加えるようにしましょう。
その7: 逆質問が思いつかない場合は自己アピールの時間に
事前に準備していた質問が解決されてしまった場合や、どうしても逆質問が思いつかない場合、下手な質問をするよりは、自己アピールの時間してしまうという方法もあります。
例えば、「私は〇〇の資格を持っていて、△△が得意なのですが、何かお役に立てそうなことはあるでしょうか?」といった質問も資質をアピールすることにつながります。
「今後、準備することや勉強しておくべきことがあればぜひ教えていただきたいです。」というのも意欲のアピールにつながりますね。
保育士の転職面接での「何か質問はありませんか?」の逆質問の時間は、機械的な受け答えにならないよう、しっかりとコミュニケーションをとりましょう。面接をしている人の考え方を引き出すような質問、自分をアピールできる質問ができるとベストですね。